紬の着物にお召しの羽織でしょうか?落ち着いた着物男子コーディネート☆NHK朝の連ドラ「あさが来た」に見る男性着物4

着物はグレーの細い縞柄の紬(つむぎ)です。所々につぶつぶが見えるのは糸を紡いだ時にできる節のようなものです。すべすべした生地とは違った凹凸に味が出ますね。そんな素材感にこだわるのも上級者のオシャレですね。
無地っぽい着物と羽織の取り合わせに縞の帯がアクセントになっています。
グリーンの羽織は四角いような織り柄があります。柄に光沢があることを見るとこれもお召でしょうか。(テレビの画像ではちょっと自信がありません)
お召(おめし)は徳川11代将軍、家斉公が好んでお召しになったことから来ています。強い撚糸(撚り、ねじり)をかけた糸を使っているので縮緬のようなシボ(凹凸)があります。
お召は軽くてしなやかでありながら裾さばきもよく(歩きやすい)着物です。羽織に仕立てた場合も生地に適度な張り(硬さ?)があるのでタラタラせず着やすいです。
女性の着物にした場合も
糸を先染めして織る「織り」よりも白生地を染める「染め」の方が格の高い生地とされていますが、お召だけは例外でお茶席など礼装としても着られます。
文章で表現してお伝えすることは本当に難しいですね。
「生地のシボ」「生地の張り」なんて言ってもある意味業界用語でしかありませんよね。分かりやすく表現しようと思うと別物になってしまう危険と隣り合わせです。テレビに映っているだけでは絶対とは言えないことをお許しください。(それでも少しでも着物に親しみ楽しんでいただければとこのブログを書いています)
生地を触っていただければ一目瞭然なのにとジレンマを感じます。
興味がある方には是非ご自分の目で見て、触ってみていただきたいと切に思います。本当に気持ちの入った職人さんが作られたものに触れると感動します。
着物を見てみたい、着物に触れてみたい!
第42回 京裳苑
◾️ とき 5月31日 (金) 6月1日(土) 2日(日)
◾️ 場所 京都 みやこメッセ 1階 ( 平安神宮前 )
◾️ 入場料 無料
ご予約を頂いた方のみにご招待状をお送りします。
「京裳苑」ってどのような催し? どんな内容なの?
6月は着物のメーカーさんが秋冬物の新作を業者に向けて一斉に発表する時期です。それをいち早くお客様に直接見ていただこうと始まったのが「京裳苑(きょうしょうえん)」です。今年で42回目になる京裳苑は岐阜の着物専門店、山本呉服店が一社で主催し一流のメーカーさんたちがみやこメッセの広い広い会場に見渡す限り一堂に出品してくださる業界でも唯一の素晴らしい展示会です。
3日間の会期中はそれぞれのメーカーさんの社長さんもしくは制作責任者の方々が会場へ来て頂け、自社のこだわりや制作秘話、思いなどを直接聞けるのも楽しみです。自分の手に入れたものがどのようなものであるかを知るとかけがえのない大切な宝物になります。
42年続いているのはひとえにお客さまの支持があってこそです。結婚前に親子で京都で選んで作っていただいた思い出と変わらぬ色柄の良さで、また代が変わっても親子、孫と一緒に京裳苑で選びたいと来ていただいています。
よろしかったらご案内をお送りしますので、お申込みフォームにアドレスをお知らせください。ご案内状もありますので送って欲しいという方はメッセージの欄にご住所を書いてください。
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