「袋帯って仕立て上がっているんですか?」袋帯の仕立て☆ごとうゆうこ、はじめての着物に出会う14
「帯はもう仕立て上がっているんですか?」ゆうこさんからから聞かれました。今はお太鼓を結ぶ帯の種類はおおよそ3種類あります。中でも一番馴染みがあるのが袋帯です。袋帯はもうお仕立て上がっている様に見えますが、まだなんです。
袋帯は柄がある表地を織ります。裏地と縫い合わせてお客さまに見ていただいています。
買っていただいた後に仕立てます。仕立ての仕方には2通り「口閉じ」と「芯入れ」があります。
「口閉じ」は織りだしの黒い無地の部分を中へ入れて縫い閉じます。
ずっと昔はこの織りだしの線を出して仕立てたのですが今は中へ入れて見えなくして仕立てます。
その方が結び上がりがスッキリするからという理由で変わりました。
何十年前の帯は織り出しの金の線が出して仕立ててあります。すると無地の部分(写真の帯でいうと黒のところ)が出てお太鼓のタレの部分は半分柄で半分無地になってしまします。今使われるならお仕立て直して線を入れることをお勧めします。
「芯入れ」は帯を裏返して表地と裏地が縫ってある端に帯と同じ長さの帯芯を綴じつけてもう一度表替えして口閉じします。
私は帯を仕入れする時は必ず一本一本手で固さを確かめています。
紙のようにバンバンに固い帯、重い帯は結びに心地が良くありません。色柄が良くても結び難い帯は山本呉服店には置きません。
帯は使う糸や織り方、金糸などの使い方で堅さやしなやかさが全く違います。
口閉じで仕立てるか、芯を入れるかは帯の柔らかさと用途により決めます。普通は振袖に変わり結びをするときは少し柔らかい方が羽を作る時などに結びやすいですし、お太鼓(後ろで四角く結ぶ)時は少し張りがあった方がしゃんとします。でも一本一本違いますのでその都度どちらにするか決めます。
一般的には長く大切に使う袋帯には芯を入れておくことをお勧めします。
袋帯は前に巻く部分は幅を半分に折って回したりしますし、後ろも結び目などでシワになったりします。その時中に芯が入っていると芯がクッションとなって表地の痛みが少ないからです。
(帯芯にもいろいろあるのでこのお話はまた次回にします。)
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