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着物のシツケ糸、どれを取ったらいいの?『取るしつけ』『取ってはいけないしつけ』の見分け方!

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「しつけを取ったら、こんなブカブカになっちゃったーー !」

と、お母さまがお嬢さまの振袖を持ってご来店されました。

 

上は振袖の衿の部分の写真です。桜の花の描いてある部分を「掛け衿」と言います。

通常だと、掛け衿と身頃の見えない縫い目を抑えるように、

細かい飾りしつけがしてあったのですが、取ってしまわれました。

「細かかったから取るのも大変だったのよー!(苦笑)」とお母さま。

 

振袖では分かりにくいので、紋付の写真で。

白い糸で細かく縫われているのが『飾りしつけ』です。

先ほどの振袖にもこういう風に飾りしつけがしてあったのに、取ってしまったんですね。

飾り仕付け

「しつけ糸」は、着物を仕立て易いように、

縫い目や折り目などを仮に押さえるために縫っておくものです。

通常の絹の手縫い用の糸より細番手のものが用いられます。

新調された着物は、型崩れを防ぐ意味でも、

しつけ糸が付けられたまま呉服屋からお客様にお届けすることになるんです。

しつけ糸には2種類あります。

”取るしつけ”

新しい着物を初めて着る時に取らなければいけないしつけです。

一般的に「大小しつけ」と言って、大まかな縫い目と細かい縫い目が交互に縫ってあります。

「大小しつけ」は初めて着る時に取ってしまいます。

仕立屋さんにもよりますが、袖口、袂、裾などに付いています。

一般的にはこのしつけをつけたまま着るのは恥ずかしいこととされています。

袖についている『大小しつけ』これは着る前に取らなくてはいけません。

”取らないしつけ”

「飾りしつけ」と言って細かい「ぐし縫い」で施されたしつけ。

「飾りしつけ」は取ってはいけません。

着物の衿、袖口、裾などにあります。

キレイな点線の様に一直線に等間隔で並んだ「ぐし縫い」で縫われていて、

これは「飾りしつけ」なので取りません。

細かいキレイな取りにくいしつけは取ってはいけません。

「飾り」とはいえ、着物の縫い目を抑える役目をしているので、

取ってしまうと縫い目がブカついてしまいます。

「ぐし縫い」の細かさ、美しさは、仕立屋さんの腕の見せ所でもあります!

 

下の写真は紋付なのですが、袂にも飾りしつけがしてあります。

 

ここの飾りしつけをするかしないかは仕立て屋さんにもよるようです。

袂にも飾りしつけをしてある紋付

 

振袖の「しつけ」を全部取ってしまったお母さまは、

残念ながら取るものを間違ってしまったのですが、

「着物を着る前にしつけを取らなければいけない」ということをご存知で、

取りにくい飾りしつけまで苦労して取ってしまったのです。

衿の裏側のしつけも皆取ってしまわれました。

下の写真は振袖の衿の内側。大小しつけがしてあります。

 

衿の裏側は 普通は大小しつけで抑えてあります。

衿を内側へ折って着るため、着物を着た時には見えません。

そのため細かいしつけにはなっていませんが、

取るとブカブカになってしまうので取ってはいけません。

「取るしつけ」「取らないしつけ」の見分け方は、

*着物を着たときに外から見える、袖や裾の「大小しつけ」は取る。

*衿、袖口、裾などにある、細かく並んでいる「飾りしつけ」と、

着物を着たときに見えない、衿裏のしつけは取らない。

しつけ糸には2種類あること、くれぐれも忘れないでくださいね。

もし、

『どれを取っていいかわからない!』

『間違えて取っちゃったかも!?』という方は、問い合わせフォームからご相談ください。

 

こちらの記事も参考にしてくださいね。

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山兵、京都さろんでは着物のことを基本から分かる、一人で着物が着られる様になる「きもの塾」をしています。

 

きものの着方は色々!ストレスなしに長く着ていられる着方☆普通の「着付け教室」とは違う理由

 

山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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