着物を着た後、どうすればいい?☆「着物ハンガーを選ぶ」とき注意するポイント
「着物を着た後はどうしたらいいんですか?」「クリーニングに出すんですか?」よく聞かれます。
大切な着物だからこそとても気を使われる方が多いのですが、結論から言えば着物は着るたびに洗いに出す必要はありません。着た後はハンガーにかけて1、2日干した後、汚れていなければ畳んでタンスにしまって大丈夫です。その時に注意するポイントを書きました。
着物を脱いだらまずハンガーにかけておきます。
絹は湿気を嫌います。着た後の温もりは湿気なので、少なくとも温もりが取れるまでかけておきます。長くかけておくと裏と表の添いが悪くなったり縫い目がブクブクしたり、きせが浮いたりします。1週間も吊るしておくのはやめた方がいいです。
ハンガーを選ぶときに注意すること
洋服用のハンガーはなで肩になっていて下がります。着物はまっすぐなので和装用のハンガーを使った方が型崩れがしません。
また長く伸びるものを選びましょう。着物よりハンガーが短いと袖にシワが付きます。
一番チェックしていただきたいのは吊り下げるS字型のフックの材質です。多くはこの掛ける部分がプラスチックでできています。形としては下に帯を掛ける部分も付いているのですが着物の他に帯を掛けるとプラスチックがパキンと折れてしまって使い物になりません。丈夫な金製の物を選びましょう。(ワゴンセールなどで安く売られているものは腕が短くS字フックがプラスチックなので注意しましょう。)
汚れをチェックしながら畳みます。
着物を畳みながら汚れがないかチェックします。一番汚れやすいのは襟です。「光に対して45度の角度にすると一番わかりやすいですよ」とプロから教えてもらいましたので、角度を変えながら見てみるといいです。あとは上前(着用時に前身頃の腰から下)袖口の裏側などです。
汚れが特に見当たらなかったらそのまま片付けても大丈夫です。
汚れはそのままにしておくと染み付いてしまうので出来るだけ早く取り除きましょう。着物のお手入れ専門のお店に頼むのがベストですが、襟だけとかならばベンジンで綺麗になります。
その方法については次回に書きますね。
着物を脱いだら湿気を取り、畳むときにチェックしましょう。時々この様にして着ていれば着物の裏が黄ばんだり星模様が入ったりしません。また1日かけて「虫干し」などしなくても大丈夫です。
「タンスに入れたままだから防虫剤だけ替えているわ」とよく言われますが、
絹の着物は虫よりも湿気が大敵です。時々出して着てあげるのが一番です!
防虫剤よりも乾燥剤をいっぱい入れておくのをお勧めします。
お菓子などに入っている乾燥剤(汚れていないもの)を取っておいて入れるのもいいです。防虫剤はメーカーによって化学変化を起こす場合があるので色々入れるのは危険ですが乾燥剤はどこのメーカーでも一緒に入れても大丈夫です。
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