和ろうそくと舞妓さん☆時間を守るということ
「まりこさんが好きだと聞いてたので渡しておいてください。実は当店でも売っているんですよ」とくださったのは和蝋燭でした。先日、当さろんへ来てくださった愛知県岡崎市の「一心堂印房」の神道邦男さんご夫妻が娘にプレゼントしてくださったのでした。
和ろうそくは長く灯り、すすも出ず臭いもつきません。家でもお仏壇のろうそくは和蝋燭にしています。
話は変わりますが、
祇園などの花街では昔は舞妓さんの花代(日当?)はろうそくの本数で決められていたようです。ろうそくが燃えるのを単位として、ろうそく何本で時間を計っていたようです。
今も昔もお茶屋さんを出てからお茶屋さんに帰るまでが区切りです。時間にはとても厳格です。
テレビをつけたら外国人パパラッチが舞妓さんを追いかけるところを映していました。袖を引っ張られたり、囲まれて写真を撮られたりしすることが問題になっています。
そもそもお座敷に呼ばない限り写真を撮ることは許されていません。
舞妓さんや芸妓さんのお座敷は今は2時間単位です。それもお茶屋さんを出てからお茶屋さんへ戻るまでが2時間です。ビジネスマンでも同じですが、舞妓さん達は時間を守ることは絶対と厳しく躾けられています。取り囲まれたり写真を撮られて遅れたら信用に関わる問題なのです。
ある時、祇園の料理やさんでお客様に食事をしていただく席に舞妓さんに来ていただくようお願いしてありました。ところが予定していた料理屋さんが予約でいっぱいで西陣でお願いすることになりました。舞妓さんはすでに祇園でお願いしてありましたので場所が変わったことをおかあさんに連絡しました。そしたらお母さんが言われたのは意外な言葉でした。
「西陣なら、上七軒からお呼びやしたらええですやろ。うちからやったら往復の時間がかかって短こうなりますさかいに。上七軒でも知っておいやすお茶屋はんがありますやろに」
私にしてみればこちらの勝手で買えたのですから、キャンセルするのは申し訳ないと思ったのですが、いとも簡単に言われてしまいました。5つある花街のうちでも上七軒であれば10分ほどです。祇園から西では片道30分くらい掛かります。往復すれば1時間かかってしまい、実質1時間しか居てもらえないのです。
長くお付き合いしようと思ったら客の都合を優先します。
決して押しつけるようなことはありません。
お茶屋さんは大きなお座敷があって舞妓さんや芸妓さんの人数が足りないとお互いに協力して何事もなかったようにお客さまの宴席を整えます。そうした連携、譲りあわせがあるからこそ長く続くんですね。
舞妓さんと遊びに祇園へ行きませんか。
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和の知恵を活かす、体験型セミナー
一席だけ空きが出ました。
先のことは分からないけどこの日ならいけるわ、って方是非!
■ 11月22日 (金) 南座前集合、11:15
■ 祇園、味ふくしま
■ 日程 11:30 「まずは、体験しましょう」
舞妓さんとお話ししながら京会席(ミシュラン☆)お食事
14:00 祇園散策 舞妓さん御用達店や長く続く名店をご案内します
14:30 移動
15:00 山兵さろんでセミナー、皆さんで感じたことをシェア
17:00 解散 (四条烏丸)
■ 会費 38,000(税別)
■ 募集人数 最大 10名さま
■ 主催 山兵さろん(山本呉服店、京都店)京都市中京区観音堂町451
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