京都の老舗イタリアン「ディボディバ」でランチ☆堀木エリ子さんの生き方を想う

京都さんぽ

自分にエールを送るつもりで「ディボディバ」へ一人ランチに行ってきました。

ドアには創業した1986年が刻まれています。

ディボディバは大丸の裏の角にあって1983年創業の京都イタリアンとしては老舗です。
店のオーナーは「おくりびと」で有名な小山薫堂監督と知り合いで俳優さんをよく連れてこられることもあhttp://www.divo-diva.jpって去年だったか30周年の時にはお店が胡蝶蘭で埋まっていました。それぞれの鉢には聞いたことのある俳優さんの名前が差してあって、この方もこの方も常連さんなの?とミーハーになって見ていました(笑)

このポスターはトイレに貼ってあるんです。京都らしいですね(^^)
そうそう、◯川佐和子さんの本の出版記念パーティーも貸切でやられたそうですよ。

ドアを開けると正面にある冷蔵庫に元気のある食材がドーンと並んでいます。
隆々とした見事なトマトが山積みになっているのを見るだけで元気がもらえます。
京都人に受け入れられる薄味、厳選素材をつかってキチンとした飽きのこないお味です。

レトロなカーテンをくぐるとレストランの空間です。入口の横には堀木エリ子さんの本が置いてあります。

レストランの壁には一面に素敵にデザインされた大きな和紙が飾ってあります。インテリアとして大型の和紙を漉く、和紙デザイナー「堀木エリ子」さんの作品です。
重厚感のある手すき和紙の裏から柔らかい光が照らしています。

お客様がいらっしゃったのでホームページからも画像です。縦が2、5m 横が6、7mもあるでしょうか?

自分がやろうと覚悟を決めれば未来は切り開けると勇気を貰いました。

堀木さんは短大卒業後一度は銀行に勤めたものの和紙に出会い、その魅力に惹かれていきました。従来の和紙は小さいものしかできなかったため用途も限られていました。捨ててしまうものにしか使われていなかったために安い紙に押されて産地は存続の危機に瀕していました。
堀木さんは職人さんを説得して一緒に技術を磨き、それまでできなかった大型の和紙を漉いて建築材として後世に残す方法を確立していかれました。
次々と舞い込む困難な仕事にも「出来ない」という言葉は絶対に使わず「できる方法を考える」が彼女の仕事のやり方です。その真摯な生き方が素晴らしく、本を読んで以来堀木さんのファンになりました。

以前の作品です。

「素敵ですね〜!以前から堀木さんの作品がありますよね」と言うとオーナーさんは
「この作品は2代目なんです。先のは大きいのは丸めて二階に置いてあります。とても丈夫でなんともなっていないので捨てる気にはなれなくて」と笑っていらっしゃいました。
堀木さんも事務所が近いこともあって週に1度はいらっしゃるとか。

堀木さんの生き方を思い浮かべて前へ進む勇気をもらいに私はこのお店に行きます。

ランチの前菜です。隙なくきっちり作ってあります。

パスタは三種類から選べます。春定番のアサリと菜の花のオイルベースパスタにしました。アサリが大きくて柔らか〜い。

30〜40代のママ友がおしゃれして集まるようなお店なので、女性が一人で食べに行っても大丈夫な感じです。もちろん記念日のお食事にもうってつけですよ。

京都イタリアン、和食に飽きたらいかがですか?

山本由紀子

610,760 views

明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

プロフィール

ピックアップ記事

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。