「ありがとう」は1回で終わってはいけない☆「品格の教科書」

品格の教科書

京都の親戚にいるときは本当に戴き物が多かったです。

例えば、お菓子をいただきます。

当然「ありがとうございます」とお礼を言いますよね。

京都のおばあさんに「『ありがとう』は一度で終わってはいけない」

と言われました。

 

 

 

次に会った時「あのお菓子、美味しかったわ〜。ありがとうございます」

 

と「2度目のありがとう」を言います。

 

 

さらに、次に会った時、

「『この前のお菓子、美味しくてね、家族みんなが喜んで食べたわ』

などともう一度お礼を言いなさい」と教えられました。

 

 

 

それぞれの「ありがとう」の意味は少しづつ違います。

 

 

一度目はお菓子を持ってきてくださったことに対して「ありがとう」

二度目は心を砕いて選んでくださった気持ちをねぎらって「ありがとう」

三度目は「感謝の気持ちは忘れていないよ」を伝えることでしょうか。

 

 

お持ちした方は

何を差し上げたら喜んでくださるのだろう、

気に入ってくださったかな〜、

と内心、心配しながら選び差し上げるものです。

 

 

受け取った時は何かわからないけどいただいたお礼を言って受け取ります。

 

そのあとで「どうだったかな〜」と心配している人の気持ちを汲み取り感謝の気持ちを伝えることって意味が違うと思うのです。

 

たとえ、ちょっとしたものであっても、

後日もらった人から忘れずにお礼を言われたら

 

贈った人は「よかった〜!」と思えますよね。

そこで人間関係がさらにつながるのではないでしょうか。

 

 

相手の方の気持ちになれば、三度もお礼を言われたら嬉しいと思いませんか?

 

 

3回言うかどうかは場合や人にもよるのかもしれませんが、

少なくとも「ありがとう」は2回言うことにしています。

 

 

もらった人より、差し上げた人の方が温度が高いと思います。

もらった方は意外と忘れたりしていることもあるのではないでしょうか。

くださった方に残念な思いをさせないためにも

「ありがとう」は時間をおいてもう一度。

 

 

SNSのメッセージで伝える場合も同じですね。

 

 

京都のおばあさんは「人間関係を途切れさせないこと」を教えてくれたのでした。

 

 

 

人と人のお付き合いは「お互いに喜ばせ合い」で円滑になり、

より強固な人間関係ができていくのでしょう。

 

 

 

 

「品格の教科書」は全国の書店さん、

またはアマゾンで手に入ります。

 

山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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