着物の裏が茶色、どうしよう? その対処法

「ゆっこさん
母が嫁入りの時に使った喪服を着ようかと思いますが、裏が大変なことに!
ほどくわけにはいかないですよねー」
お父さんが亡くなった友人からメッセージ。
「せっかくだから、着物着たいと思う私がいる」
なんとか力になりたいと思う私がいる
「カビですねー。変色してしまってる」
紋付に限らず、裏が茶色くなった着物は
カビによって化学変化を起こしているので、クリーニングしてもキレイにはなりません。
着物を解いて裏を新しいものに取り替えるしかありません。
それには大変な手間と料金がかかります。
それを防止するためには「虫干し」しかありません。
一般的に、梅雨明け後の土用(7月下旬~8月上旬)や、秋晴れの乾燥した日(10月~11月頃)に行います。
やり方は
着物の場合、ハンガーや衣桁に掛けて風通しの良い日陰に干します。
時間は朝10時くらいから14時までくらいです。
夕方には湿度が高くなるのでそれまでに畳みます。
いっしょに包んであった文庫(紙の袋)も広げて干す、
タンスも開けて風を通すと良いでしょう。
タンスに入れたら乾燥剤を入れます。
カビを防止するには湿気をとる乾燥ことが最も大切です。
カビを見つけたらどうするか?
まずはお天気の良い日に2、3日「虫干し」します。
乾いたらビロードなどの毛足の長い柔らかい布で叩くようにカビを落とします。
少しは綺麗になります。
それからカビ取りクリーニングに出すのがいちばんです。
一旦、カビが生えると完全に取り去ることはできません。
他の着物にも映りやすいので時々気を付けて監視しましょう。
できれば、他の着物とはいっしょに入れない方がベストです。
何故か不明ですが、黒の染料を使ってあるものがカビがきやすいです。
紋付、黒留袖などです。
着る頻度が少ないこともあるかもしれません。
そういった着物はタンスに収納するときも、できるだけ上の方に入れておきます。
絹はほとんど虫が食うことはありません。
防虫剤はむしろたくさん入れすぎると着物が変色してしまったこともあります。
違った種類の防虫剤をいっしょに入れる、入れ過ぎには注意です。
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