着物の人気柄「源氏香」は源氏物語に重ね合わせたお香遊びに由来☆お香体験イベント

イベント

着物や帯に「源氏香」という柄があります。デザイン性に優れていてモダン

着物の柄は花柄が圧倒的に多いのですが花柄が苦手とか季節のない柄を選びたいという方に特に人気があります。

「源氏香」は「香道」から生まれたお香の遊び方です。トランプの神経衰弱のように香を嗅いでみてどれとどれが一緒だったかを当てるゲームです。室町時代から始まり安土桃山時代に普及し江戸時代に家元制度ができて頂点に達しました。

5種類の香木をそれぞれ5包づつ25包用意します。その中から5包を選び、順に5つの香を香炉で焚き嗅いでみます。香道では「嗅ぐ」ではなく「香を聞く」と言います。最後にどれとどれが同じだったかを思い出して当てる遊びです。

1炉聞くたびに右から縦線を引いていきます。同じ香りだと思う香りの上を横線で結びます。

例えば最初と5本の縦棒を書き、例えば1番最初と3番目が同じなら右から1番目と3番目の上を横線でつなぎます。2番目と4番目も同じであればさらにその二つも横線でつなぎます。5番目だけ違うものであればそ縦の棒そのままにしておきます。そうしてできた図形は下図のようになります。

1炉聞くたびに右から縦線を引いていきます。同じ香りだと思う香りの上を横線で結びます。

例えば最初と5本の縦棒を書き、例えば1番最初と3番目が同じなら右から1番目と3番目の上を横線でつなぎます。2番目と4番目も同じであればさらにその二つも横線でつなぎます。5番目だけ違うものであればそ縦の棒そのままにしておきます。そうしてできた図形は下図のようになります。

このようにして出来る回答の組合せは全部で52通りとなり、その図を「源氏物語54帖」の第1帖「桐壺」と最終帖「夢の浮橋」を除いた52帖に当てはめたので「源氏香」と呼ばれるようになりました。

お香を聞きながら源氏物語の内容にまで思いを馳せて遊ぶなんて古人の教養の高さに感心しますね。

自分の着物や帯に描かれた図柄が「夕霧」とか「初音」などと知ってその物語を思い浮かべるのも素敵ですね。

白檀は熱帯性の常緑樹で爽やかな甘い香がします。浄化作用が強いのでお線香の原料としても使われます。

伽羅(きゃら)は長い年月、自然に育まれた高木です。鎮静効果が優れています。

中国に生息するジャコウ鹿の分泌物を乾燥させたもので甘い香りがします。六神丸など伝統的な薬にも使われています。ワシントン条約で保護されているので供給が足りません。

お香の元となる「香木」は白檀や伽羅といった植物性のものとジャコウなどのように動物性のものがあります。何百年、何千年を経て自然の中でできたものはお金では買えずマニアの間では物々交換でしか手に入らないものも多いのだそうです。香を嗅いでしまえば後は灰になってなくなってしまう刹那を楽しむのは贅沢な遊びですね。

源氏香についてはこちらの記事もご覧ください。

香道を習われているお客様にお香の聞き方を先に少し教えていただきました。

香道には2つの流派があり、お香の聞き方などに多少の違いがあるそうです。

イベントのご案内

「源氏香」を体験してみませんか。    [岐阜・山本呉服店と共催]

* とき   7月21日(土曜日)    11時50分

* 集合   グランヴィアホテル京都  和食処「浮橋」

* 会費   10,000円 (源氏香体験、和食ランチ、移動代含む)

* 募集人数  2人

* 募集締め切り  7月18日(水曜日)

お申し込みは ホーム(トップページ)に戻りお問合せに書き込んでいただくか以下のボタンをクリックしてください。

ところでお香の会はやはり和食モードですよね。お昼をご用意したのは京都駅に直結したホテルグランビア京都の和食処「浮橋」です。源氏物語の「宇治十帖」の最後の帖です。「それも演出で予約しました」と言いたい所ですがコレは偶然です(笑)

山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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