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京都でレンタル着物が多い、もう一つの理由「つぶさにお客様のお話に耳を傾ける」☆ジタバタ京都、1年半3

由紀子の日々

京都の街を着物で歩いている若い人たちをよく見かけます。旅行会社JTBなどでもムック本を出して積極的に斡旋しているようです。

ほとんどが、ヘアメイク、着付け付きレンタル着物です。最初は6800円くらいが主流でしたが、どんどん値引き競争に突入して今では2500円なんてところもあるとか。当然、「エッ、これが着物?」と疑いたくなるような代物も多いです。

京都の人たちは「あんなペラペラ、着物じゃない」と顔をしかめる方も多いです。

 

賛否両論ありますが、私は全否定派ではありません。

「着物を着てみたい」「京都を着物で歩きたい」その気持ちの表れが見えることは嬉しいです。

 

もちろん、真冬にペラペラの着物で羽織やショールもなしに歩いている子達を見るとかわいそうになります。もちろん値段が安かったからそうなったのでしょうけど、それなら前もって「洋服のショールでもいいのでご自分のものをお持ちください」と一言知らせてあげれば済む事だと思います。

「着物って寒いもの」なんて思ってしまう子が出来てしまう事が悔しいです。

 

 

たまにですが、着物を着て靴やスリッパを履いている人を見かけます。安いセットだと草履が付いていない業者もあるんだそうです。着物は繰り返し使えるけど草履や下駄は痛むので、ただでさえ安く貸しているから利益が出ないからなんだそうです。

せっかく着物文化を体験してくださる良い機会なのに利益を追うためだけの理由で草履を貸さないのは如何なものかと怒れてきます。

 

 

ある時、京都に住んでいらっしゃる岐阜のお客様のお嬢様Nさまが来てくださいました。お話ししていると年に2、3回は一人でレンタル着物を借りると言われるのです。

「え~~、!!! いい着物があるのに、何で着ないの?」と聞くと

「持ち込みで着物を着せてもらおうと思うと着付けやヘアメイクが高いんです。レンタル着物を借りちゃった方が安いんです」

「なるほど~~、」なんだか力が抜けてしまいました。

 

町歩き用のレンタル着物は(冬用の着物でも)浴衣を着せる程度の手間です。同じ髪型、髪飾りもお揃い(最近はついてないかも)帯結びも浴衣帯程度で皆同じ結び、なのを考えれば確かに流れ作業で仕上げられるくらい簡単です。

それに対してお家にある着物はちゃんと着せる技術も必要ですし、手間も違います。余程の時しか着ない儀式用になってしまっているので美容師さんとかにお願いしなければやってもらえません。需要が少ない「持ち込み着付け」に対してレンタル着物市場は需要を作り出したということでしょう。安売り合戦になるということは、その証拠でしょう。

 

「ところで、着物をレンタルしてどこへ行くの?」と Nさまに聞いてみました。

 

つづく

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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