今に生きる「色白は七難隠す」の神話☆美白は日本人にとって永遠です。

由紀子の日々

ギラギラと照りつける太陽に雨傘兼用の黒のUVカットの傘のお世話になっています。

焼けたら元へ戻すのに大変! 焼きたくない意識が先に立ちます。

 

今年は男性にも日傘愛用者が増えているとか。

 

 

「着物に白い日傘」の風雅なイメージに憧れて買ったパラソルは最近はほとんど出番がありません。日差しが強すぎて光を通してしまうからです。黒い傘は明らかに涼しくUVカットの効果を実感しています。

 

 

白いパラソルを買った時、タクシーに乗ったら運転手さんから声をかけられました。「日傘、こうてこられたんですか」「はい」と答えると「私は以前、傘のメーカーに勤めていたんですよ。その頃は黒い傘なんて葬式用しか売れへんかったんですけどねえ、UVカットやて言うて焼けへんてテレビで宣伝したら夏はみな黒になってしもうた、変わるもんでんなー」

 

そう言えば昔は黒の傘はお葬式か男性物しかなかったな~と思い出しました。

 

「何が価値なのか」と言う基準もあっという間に変わるんですね。

 

 

「白い日傘は使わんかて折目が焼けるさかいに巻いた紙をそのまま巻いておくと長いこと使えるしな」と教えてもらえました。

「肌が焼けないように買った傘やけど、日傘も焼けるんや~」

それ以来、紙に巻いたまま収納しているのでお陰様で色も変わっていません。

 

 

ガングロブームから一変、鈴木その子さんは90年代テレビにも出まくっていました。ちょっと病的に白かったですけど。(ミドルエッジより)

 

 

昔から日本では「色白は七難隠す」と言われ肌が白いだけで美人として扱われました。

 

たとえ少しばかりパーツが悪くても色が白いだけで何よりも良しとされてきました。

一時ガングロが流行りましたが、あっという間に取って代わったのは美白の女王「鈴木その子」ブームでした。

 

 

色白信仰は平安時代から歴史的に根付いていいる日本人の感覚だそうです。

 

上流階級の人は外へ出ることもなく色白だったため、そういう階級に憧れる気持ちから色白を良しとする価値観が根付いたと言われています。

 

 

勧進帳の化粧です。左から冨樫、源義経は身分が高いので化粧が白いが、家来の弁慶は赤ら顔のなっています。(シネマ歌舞伎/歌舞伎クラシック より)

 

そう言えば、歌舞伎の配役でも男性女性問わず、色白な人は知的で身分の高いひとを表しています。それに対して地黒や赤ら顔の役は、暴れん坊や剛力、身分が低い人です。肌の色で自然に感じるように表現していたのですね。

 

日本人の千年刷り込まれた色白信仰は変わらないのでしょうね。

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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