逆のことをすると縁起が悪い?☆「品格の教科書」P104 不吉なことを連想させるタブー

品格の教科書

2度と起こってほしくない時は、日常と逆のことをします。

 

死者の着物の合わせ方を右上にする

死者には白い着物を着せますが、その時は亡くなった人の右手側の着物を上に重ねます。

ですから、着物を反対に重ねる事は死んだ人と同じになってしまうのです。

 

 

北枕

北に枕を置いて寝ること。日常では北に頭を置くことだけは避ける。

母は京都サロンで泊まる時、最初のうち「こちらは北じゃないよね」と必ず聞きました。ホテルや旅館ではきっとあり得ないと安心しているのでしょう。聞くことはないのですが、DNAレベルで染み付いているのだなあと思いました。

 

お箸を一本だけ使う

「一本箸」は死者の枕元にお供えする白飯の上に立てるものです。それと同じ行為として忌み嫌われました。コップの中の液体をかき混ぜる時、本当は箸1本でかき混ぜればいいんだけどと思いながらいつも躊躇して2本使う私です。

 

死者に関わる行事において日常と反対のことをする「逆さごと」は日本で生まれた風習です。

「亡くなった人があの世で困ることがないように」という願いが込められています。人の死を連想させることから「縁起が悪い」といわれがちですが、本来は亡くなられた方の成仏を手助けするための行為なのです。

 

 

ところてんは箸一本でたべます。

 

ところで、ところてんは箸一本で食べるのが普通です。

むかし、箸が高価すぎたため、ところてん屋さんは箸を1本にした、2本の箸で掴もうとすると力が入りすぎてキレてしまうとか、お菓子の一種として黒文字(和菓子を切って食べる時に使う)で食べたとかの理由なのだそうです。

長い歴史の中でところてんだけは認められているのですね。

 

 

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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