「しあわせの着付け教室」で何を伝えたいか その2

由紀子の日々

「私は日本のことを何も知らなくて、ずっと黙って聞いていました。すごく惨めだった」

海外留学から帰って来られたお客様のお嬢様の言葉です。

インターナショナルスクールでは みんな自分の国のことを誇りにして熱く語られるのだそうです。その時、自分は何も話せず黙っているしかなかったと。

 

日本ほど素晴らしい文化を持っている国はありません。

そう思っているのは私だけではないと思います。

 

伝統、技術、精神性、暮らしぶり、その知恵・・・

話せばキリがありません。

 

私は着物を入り口に知って欲しいと思っています。

着物を着ているのが当たり前で、全ての文化が成り立ってきました。

 

茶道も、武道も、歌舞伎も、神道や仏教も、

みんな着物を着て 何千年もその道を極めてきたからです。

 

 

例えば、茶道において

着物を着ているからこそ、しなやかな動作が生まれました。

 

優雅に揺れる袖が邪魔にならないよう、

最も美しく見える動きが「茶道」の所作として確立されました。

身体に負荷を与えない、最も合理的な動作であることが物理的にも証明されています。

 

襖を開ける時、その前に座って

一番近い手でまずは手掛けで少し隙間を開けます。

次にその隙間に手を入れて、体の真ん中まで開けます。

手を変えて残りの半分を開けます。

 

たかが、襖を開けるためになんて面倒なことをするもんだ!

私もそう思っていました。

 

 

体をねじらなくても開けられるその方法では体の軸がぶれません。

 

さらに加えれば、

一度に、バーーっと開ければ  お客様はドキッとされることもあるでしょう。

中にいる方に「これから入りますよ」と予告することもできるのです。

洋間においてノックして入るのと同じです。

音を立てなくても、ステキなやり方だと思いませんか。

 

 

そんなこと一つでも、

日本ってステキ!!って 語れると思うのです。

 

 

「しあわせの着付け教室」で知っていただきたいのは 日本の素晴らしさです。

そして「日本に生まれてよかった」と誇りに思って欲しいです。

 

 

美しい着物を着る、

優しい絹にふんわり包まれる、

着物を着ると言うことは、一番の近道だと思うのです。

 

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NHK岐阜カルチャーセンターで「しあわせの着付教室」始まります その1

 

 

NHKカルチャーセンター岐阜 着付教室  

 

基本的に隔週 土曜日 13:00 〜  90分

JR岐阜駅 直結 アクティブG 3階

1回 5000円 (二日目以降は続けて受講のみ まとめてお支払いとなります)

 

 

[カリキュラム]

8/2 (土)  ガイダンスと浴衣着付教室 1回のみでも体験入学できます。この日のみ120分 美しいお辞儀の仕方

なぜ「着物は苦しい」と思われてしまったのか? 着付けの学び方  理想のスタイリングとは

8/30(土)  長襦袢と着物を着る 楽で着崩れない着付けの秘密 着物の畳み方も「折目正しく」

9/ 6(土)  名古屋帯を結ぶ.  帯は結ばず交差させるだけ、帯枕でシンプルに なぜ「名古屋帯」と言うのか?

9/20(土)  美しいお太鼓とは 自分で着られる楽さを知る

 

* その後の予定は、追って半年分 発表となります。

* 教室があまり広くないので人数に制限があります(その分キッチリできます)

* お申込はNHK岐阜カルチャーセンター、またはこのホームページのお問合せにメッセージください。

 

 

山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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