着物は柄合わせで 出来上がりがガラリと変わる☆「神は細部に宿る」

お見立て

「どちらにしたらいいのか迷ったので来ました」
昨日、お預けしたしぼりの浴衣の柄合わせの相談に仕立て屋さんがわざわざ来店。

 

 

普通ならピンクの花が主役になるこの浴衣ですが、

買っていただいたお客様のご希望はグリーンを中心にして欲しいとのことでした。

着装(反物のままに合うかどうか着物の形にしてみてみる)の時も顔の左に来る一番重要なところにグリーンの葉っぱを持ってくることで打ち合わせしました。(写真に青のまち針が打ってあるところが片山になります。片山は立体的になるのでピンクの花は見えにくくなります)

 

 

 

そこで裁断する時も、グリーンを左肩に、掛け衿にもできるだけ左側にはグリーンが来るように仕立て屋さんにお願いしました。

 

 

「左肩はここ、とすると掛け襟はここでいいですか?袖なんですが、左右、前後をどうしたらいいかと思って」

例えば、右袖です。

ピンクの花が片山にあり、手を動かすたびに目立つので却下

片山はグリーン、花が少し下なので来た場合はかなり隠れる

 

ピンクの花も似合う方ですが、スッキリとしたイメージで着たい。飽きずに長く期待と思われていると思いました。そこで前も後ろも、脇でさえ、ピンクの花を気にならないところに配置するように決めました。

 

 

こういった細かいことですが、出来上がりにはものすごく差がつきます。

「髪は細部に宿る」

「気」持ちををかけただけ素敵になる、喜んで着ていただけると信じています。

 

 

「仕立ててしまったらそのままになってしまうから」

仕立てる前に疑問に思ったら面倒がらずに相談に来てくださる仕立て屋さんに感謝です。

日々お客さまの気持ちを裏でいっしょに実現しているのが「チーム山本」です。

 

 

 

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8月2日(土)開講

NHKカルチャーセンター岐阜 着付教室  

 

基本的に隔週 土曜日 13:00 〜  90分

JR岐阜駅 直結 アクティブG 3階

1回 5000円 (二日目以降は続けて受講のみ まとめてお支払いとなります)

 

初回は浴衣の着付けで

なぜ楽なのに着崩れないのか? 理論を知り、実際にやってみます。

2回目以降のガイダンスも行います。

お申込みは NHKカルチャーセンター岐阜まで。

山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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