人生初、捻挫をしました☆着物って機能的にも優れもの

きもの豆知識

「ああ、やっちゃった〜〜」足首がグネっと外側に力なく開いてバランスを失いました。

スローモーションの画像を見ているように左へ倒れていく身体を立て直すことはできませんでした。

 

 

今まで捻挫をしたことはないけれど、きっとこれが捻挫の瞬間なのだろうなと思いました。

京都のサロン近くの道で、少し舗装に穴が空いていたところに足を取られました。

 

 

寝返りを打つのも痛い、痛、タ、タ・・・ その度に意識が足首にいく

でもこういう時は驚くほど我慢強い。

 

 

朝になったらびっくり!

 

 

想像を変えるほど象の足のように腫れ上がってパンパン!

人間の足というより、象の足。

我慢して寝ていたのが裏目に出ました。

 

 

毎月初めは京都で仕入れや会合があります。

タクシーに乗るほどではない距離だけに、あちこち歩くと1万歩以上歩きます。

呉服屋なのに正座もできません。

あと三日間

 

 

どうしよう〜〜?

 

 

とにかく足袋を履くしかないので、大きめの足袋を探して履いてみました。

 

 

履けたーーー、やれやれ。

まさか、着物を着て素足っていうわけには行きませんものね。

 

 

足袋の基本のお話はこちらも見てください。

きれいに足袋を履く方法☆「こはぜ」って知っていますか?

 

 

ところで、その日お医者さんへ行く時間もなく、帰ってからネットで調べました。

捻挫は「冷やしてしっかりテーピングすること」

 

 

足袋は足首を固定し、テーピングの役割をしていたのですね。

 

 

それから2日間はロキソニンを張って、足袋を履いたまま寝ました。

「この方が楽〜」

 

捻挫には足袋ですね(笑)

 

 

 

足袋に限らず、着物は機能的にも大変優れています。

 

着物を着ると「背筋がシャンと伸びる」と言われます。

 

 

コルセットをしていらっしゃる方には着物を着るときには外していただいています。

「コルセットより帯の方がしっかりするわー、気持ちいいです」

 

「じゃあ、毎日洋服の上でも帯だけ結んであげますよ」笑

 

帯は内臓をしっかり保護しています。さらに帯の下には「おはしょり」という重なりがあってお腹を温かく包んでいます。

 

肋骨との間に骨はないのですが、大切な内臓がいっぱいあります。

それを帯でしっかりガード、

その下には着物が二枚合わさって温めています。

 

 

女性の着物には両脇には「身八つ口(みやつくち)」という穴があります。男性の着物にはありません。

 

 

 

両脇には「身八つ口(みやつくち)」という穴が開いています。

それは風の通り口です。

 

 

「ゆっこさん、夏は着物を着ていたら暑いでしょう」

 

負け惜しみでもなんてもなく、この穴のおかげでとっても涼しいのです。

 

子供が熱を出した時に脇にアイスノンなどを入れると熱が下がるのと同じ原理でしょう。

 

 

 

 

裾は着物がロングスカートのように長いので、中に空気が入っていてふんわり暖かいです。

 

 

反対に首筋は寒いのですが温めるとのぼせるので、本来この部分は冷やさねばいけないところなのです。

寒い時はショールをして防ぎます。

 

 

着物って美しいだけでなく、知れば知るほど合理的にできていて、機能的にも素晴らしいんですね。

 

 

 

 

着物見放題、着放題「京裳苑」へいらっしゃいませ。

*  *  *  *  *  *

京裳苑とは

 

京裳苑は毎年6月に京都、平安神宮前の京都メッセで開催しています。

今年で47年目です。

ひたすらお客様の指示があって続いてきました。

あの広い広い会場に、毎年20数社の染屋さん、機屋さん、小物屋さんなどが一堂に出品していただきます。

京裳苑ではさまざまな着物や帯を見放題、選び放題、そして実際に着てみることもできます。

自分の着物を持ってきて帯を合わせてみるなんてこともできます。

 

着物好きにはたまらない展示会です。

 

6月2日(金)3日(土)4日(日)

京都、平安神宮前 京都めっせ 1階

主催 株式会社 山本呉服店

 

 

ご予約の方のみのご案内となりますので、こちらからメッセージをください。

 

 

 

 

山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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