京都、山田松香木店で聞香体験☆雅なだけでないお香の効用

「品格の教科書」に載らなかった話

どうしても行きたかった京都・山田松香木店の「聞香体験

コロナ前に体験した「源氏香」があまりにも頭がスッキリして衝撃的に良かったので再開されるのを待っていました。

感動の源氏香体験はこちらをご覧ください。

⇩    ⇩ ⇩    ⇩ ⇩

短時間で脳をリセットできます!スッキリ、爽快感を得られるお香☆「源氏香」体験

 

 

あちこち探してみましたが、お香体験そのものが全国でもほとんど開催されていないのです。

人工的には作れない貴重な香木を使うのですから当然なのだろうと思いました。

長く中止になっていましたが、7月から限定的に月1回で始まったのを待ちかねていました。

 

江戸時代から続くお香の老舗「山田松香木店」は御所のすぐ側にあります。

 

 

15時からの体験は地下のお部屋で行われました。

10人限定でしたが、私たちを含めて6名。外国人の女性は初心者の日本人の友達を誘っていらっしゃっていました。私なんかよりずっと詳しかったです(笑)

 

 

産地を表す「六国」 6つの国

例えば、「⼨⾨陀羅(すもんだら)」といえば「スマトラ島」を連想できます。東南アジアで樹木から自然に出来た偶然の産物です。

お香の成り立ちや種類のお話はこちらのブログをみてください。私も書きながら「ふ〜ん、そうだったのか」と勉強になりました。

お香は「嗅ぐ」のではなく「聞く」

 

 

一つは貴重な伽羅が用意されていて、もう一つは六国の中から自分が好きなものを選びます。

 

一人一人に本格的な聞香のお道具が用意されます。灰の真ん中におこした小さな炭が埋めてあります。

 

丁寧な説明に従って、本格的なお道具を順に使っていきます。

おままごとのような感覚で使い方に興味津々!面白かったです(失礼!)

 

細かい作業なので他ごとなんて考えていられません。この集中がいいんだろうなーと思いました。

 

 

灰を山の形にきれいに整え正面がわかるように一本の線をつけます。その後、頂点に炭の温かさが上ってくる穴をあけます。

 

プレパラートのような薄いガラスの板を慎重にセットして、その上に小さな香木を乗せます。

 

左手の手のひらに香炉を乗せます。丸めた右手の中にお香の香りをためて大きく息を吸い、横を向いて吐く息を逃す、これを繰り返します。

 

深く香を吸い込むのはとても気持ちいいです。

 

日常ではこれほど深く息を吸ったり吐いたりすることはないでしょう。

心が病むと呼吸が浅くなったり過呼吸になったりすることを思えば、お香をゆっくり聞くのは精神にもとても良いのではないかと思いました。

 

 

 

姿勢が良くて形が決まるとカッコいいんだろうなと思いながら、経験不足は姿勢に表れます(苦笑)

 

 

 

お香は1ミリ✖️2ミリくらいの薄い木片でしたが、一つは特に貴重な伽羅。

後から知ったのですが、1グラム6万円もする伽羅だったそうです。

 

やっぱりね!

値段を聞かなくても、ガラスの上に置いた途端に「いい香り〜〜」

思いっきり吸い込みました。

 

 

「燃えカス」と言えど、持ち替えられるように立派な和紙の折型をくださいました。

 

お香の残りを入れて持ち帰るように折型を下さいました。おしゃれ〜〜

 

お香を中に入れたら、下⇨上の順に折ります。上⇨下に折るのは悲しみ事の時です。

 

手順が丁寧に書かれてある手引きもいただけました。

 

 

お香だけに集中していたら、あっという間に1時間半もかかっていました。

意識を持って、深く深く深呼吸することは、山の爽やかな空気を思いっきり吸い込む時以外には無いでしょう。

「お香を焚く」という行為は雅なだけでなく、身体や心を健全にしてくれる大切なもののように思いました。

 

 

 

最高級の本物の香木を使わせてくださった山田松香木店さんに感謝です。

お香の体験もどこでも良いというものではありませんね。

 

時々は山田松さんへ行ってこのような時間を持ちたいな〜と思いました。

 

[関連記事]

着物の人気柄「源氏香」は源氏物語に重ね合わせたお香遊びに由来☆お香体験イベント

 

 

 

 

ブログの読者登録、こちらからできます

 

 

 

品格の教科書」は全国の書店さん、

またはアマゾンで手に入ります。

 

 

 

 

 

 

山本由紀子

559,461 views

明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

プロフィール

ピックアップ記事

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。