仏さまと仏像☆奈良、吉野の修験体験6
「知恩院の阿弥陀さん素晴らしい仏像だったわ」感動して話したら、京都のおばあさんは
「仏さまは見るものではなく拝むもんどす」私を強く戒めました。
仏像ではなくて、仏さまなのです。人々の気持ちを込めた祈りの対象だと教えたかったのです。
博物館に置いてある美術品と同じように見に行っている私に対してはおばあさんは怒ったのでした。
京都での学生生活に少し慣れた頃から、お寺や神社へ行き始めました。せっかく京都にいるのだから名だたる神社仏閣は全部見ておきたいと思いました。
1000年の都であった京都のお寺にはいろいろな時代の絵画や仏像があります。その時代の権力者などが思いを込めて熟練した職人に作らせた素晴らしいものばかりです。当時の私には宗教はどこかドロドロしていて触れたくないものでした。社会科の教科書に解説してある「優れた美術品」として見て歩いていました。
吉野へ行く前日に、友人と中宮寺と法隆寺へ行きました。1300年前につくられた五重塔や六角堂、立派な建物がずらりと並んでいました。クレーンも機械もない時代にこれほど巨大で精密なものを作った人々の思いを感じました。
一部は建物の中に安置されていましたが、たくさんの仏像が宝物館のガラスの中にずらっと並べてありました。
どれも穏やかな顔をしていらっしゃって素晴らしかったです。教科書で何度も何度も見たあの有名な仏像が並んでいました。
その時おばあさんの言葉が蘇りました。
この仏さまたちは1300年の間、たくさんの人が手を合わせてきたもの。
あるときは疫病退散を願い、あるときは世の中の平和を願い、あるときは家族の幸せを願ってきたのでしょう。何百万、何千万人が手を合わせ、思いがいっぱい詰まっている仏様たちだと思うと、とてもいとおしくなりました。
自然や目に見えないものの力に畏敬の念を持って手を合わせ、幸せを願って祈ったのだと感じました。
美術品としての美しさで見るのは間違っている、その時初めておばあさんの怒った意味を実感したのでした。
御朱印は集めていないのですが、私のテーマでもある言葉なので初めて御朱印をいただいてきました。
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