「ゆっくりお過ごしください」を形にした旅館☆自分側の当たり前を見直してみる
「ゆっくりお過ごしください」
どこの旅館でも部屋へ案内した中居さんは言います。
いわゆる決まり文句のようなものです。
ここ、七草の湯でも言われました。
ただ違っていたのは、それが形になっていたことでいた。
テーブルの上には漬物と佃煮がいっぱい置いてあります。
説明が付いているので、確かめながら一つづつ味わってみます。
別所には和菓子屋さんも多くて、その見本市のようにいろいろ置いてあって、ワクワクします。
旅館のお菓子って
「一つで当たり前」と思っていたことが打ち砕かれました(笑)
これだけ置いてあったら、まずはゆっくりしますよね〜〜
色浴衣も部屋にいっぱい置いてあって選べます。
女性用は靴下もタオルも可愛い柄ものでした。
お風呂で間違うことはないのでしょうけど、いろいろだとちょっと楽しいですね。
ここでも「タオルも靴下もみんな同じが当たり前」ではありませんでした。
きんちゃく袋も男性(水色)より女性用(オレンジ)の方が一回り大きかったです。
使い勝手を考えれば、確かにその方がいいですよね。
半纏にはうす綿が入っていて、軽くて暖かです。
おまけにリバーシブルになっていて、好きな色柄を選べます。
大きなポケットが裏表2個づつ付いているので、スマホを持って歩くにも便利です。
館内はスリッパなしで歩けます。
各階には景色を眺めるように、無料のマッサージチェアが置いてあります。
階段も一番上だけ頑丈な滑り止めが付いていますが、あとは滑りにくいように板が削ってあります。
3、4、5階が客室になっていますが、全部で18部屋くらいしかありません。
その分、移動にも便利で面倒くさくなくて気に入っています。
お風呂は最上階にあって24時間かけ流しです。
エレベーターに乗ると柔らかい硫黄のような匂いがして「温泉へ来たんだなあ」と癒されます。
そうそう、
シャンプーやリンスなどに名刺の倍もあるようなシリコンの札がつけられていて「シャンプー」とか大きな字で書いてあります。
「目を凝らして見るのが当たり前」だと思っていたのが、「これって、楽〜」と思いました。
私も商売をしていると「お客様に気持ち良く居て頂きたい」といつも考えているので、サービスを受ける側になっても色々考えてしまう貧乏性です。
旅館さん側にしたら「どこでもそうしてる」「それが当たり前」のことばかりを一つ一つ疑ってみる、改善していく事でこんなに居心地良くなるのだと思いました。
「ゆっくりできてよかったねー」と言いながら、
「おもてなし」とはお客様の立場に立つ事だと改めて考えさせられた旅館さんでした。
長野県の別所温泉といえば、松茸山で有名です。
秋になるとのぼり旗があちこちにいっぱい立って格安の値段で松茸がふんだんに食べられます。
松茸が大好きな母を連れて、また訪れましょう。
「品格の教科書」は全国の書店さん、
またはアマゾンで手に入ります。
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