着物の性質を知って畳む「たたみ方の基本」☆「ごとうゆうこ、はじめての着物に出会う」5

ごとうゆうこ、はじめての着物に出会う
ゆうこさんのフェイスブック投稿より

 

*  *  *   *  *

*キョウイロノオト+♡2019*【017】
3度目の謡の奉納に行かせていただきました。

今回の場所は、奈良県にある九品寺。
教科書にも登場している、行基さんが建てたお寺です。
千体地蔵も有名です(圧巻!

<中略>

「世界で最高の教育は、名人が仕事をしているところを見ることだ。」そう言ったのは、マイケル・ジャクソンらしいけど。

 

源次郎先生、宗一郎先生、濱崎さん、
住職さんやみなさんの
振る舞いに今日も学ばせていただくこといっぱいの1日でした。

(舞台に上がる前と後に、舞台袖で”よろしくお願いします””ありがとうございます”ってやり取りされる姿が、めちゃくちゃ美しい!)

 

 

謡いが終わったゆうこさんからメッセージを頂きました。

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ゆっこさん🌸
おはようございます✨

おかげさまで月曜日、無事、奉納終わりました😊写真いただいたので送りますね。

たためました!!

たたみ方から覚えるっていいですねぇ(ˊ˘ˋ)気持ちがスッキリします😊😊教えていただいて、ありがとうございます。

着物を着ることで会話の話題が増えたのも新鮮で楽しくうれしかったです😊

 

*  *  *  *  *

 

「自分で畳みたい!」着物は着せていただけるにしても、後は自分で畳みたいとゆうこさんの希望で着物のたたみ方をお教えしました。

今はネットにもたくさん載っていますし、動画もあるのでそれで覚えた方も多いと思います。

「たたみ方の手順」を鵜呑みにするのでなく、「どうしてそのようなたたみ方をするのか」

を理解すると忘れませんしキレイにたためます。それは着物が持つ性質を理解することです。

 

1、もとの線通りに。

畳んであった線通りにたためば良いのです。逆に言えば元の畳んだ線以外の場所に折りジワをつけないようにしましょう。

2、着物は直線と直角でできているのでまっすぐ揃える。

洋服が曲線と立体裁断でできているのに対して、着物の縫い目は襟の一部以外は全てまっすぐな直線でできています。縫い目はまっすぐ整えます。

3、背中心の縫い目で左右対称だということです。

左右同じものは同じところに重ねればいいのです。

 

ところで以前、友達の美容師さんに言われました。

「成人式って着物を畳むだけで疲れちゃうのよね。長い着物を端から端まで畳んでいるとヨガか体操をやってるみたい〜」 ???

 

着物は半分づつ畳めば良いのです。

お茶に「手成り」という言葉がありますが、まずは自分の手が自然に届く範囲、裾から半分(衿先20センチ上くらいまで)を先にたたみます。

 

まずは手を洗います。左を肩にして広げます。襟の少し上まで半分を先に畳みます。まずは2本目(脇線)で谷折りし、衽(おくみ)で折り返します。

 

向こう側(上前)の衽を同じ所へ重ね合わせます。その時裾が一直線になっていないといけません。ズレているとどこかでシワになっています。

 

向こう側の脇線の山折りをつまんで手前の脇線に重ね合わせます。

 

下半分は畳めたので崩れないように2回くらい折っておきます。そして上半分も同じことを繰り返します。まずは脇線をまっすぐに、襟を折り返して、その上にもう一方の襟を重ね、向こう側の脇線の山折りをつまんで手前の脇線に重ねます。襟は元の線通りに折ります。

 

上になっている袖を見頃の上に整えて、下の袖は見頃の下へひっくり返します。

 

写真と文章での説明はちょっと解りにくいかもしれません。近いうちに動画をアップします。

 

とりあえず今日のところは

上下半分づつ、

↑ ↑ ↑ コレ、重要です!

元の線どおりにまっすぐ畳むことだけ覚えておいてくださいね。

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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