お正月用のお箸はなぜ両方が細いのか?

歳時記

「あっ、名前書くの忘れてた!父だったらこんなことは絶対なかっただろう」お雑煮が煮える頃になってお正月の柳箸の袋に家族の名前を書いておくのを忘れていたのに気付きました。元旦の朝から自分にダメ出ししていました。

 

「こんな貰い物の箸じゃあかんからなぁ」と言いながら、お正月の柳箸を準備するのはもっぱら父の役割でした。年末に京都へ仕入れに行ったときに「市原平兵衛商店」でお正月用のお箸を自分で買いに行くのが恒例でした。市原さんは創業250年というお箸専門の老舗です。

年末には箸袋に家族一人ひとりの名前を書いて準備していました。黙って心を落ち着けて筆を運ぶ姿はしずかでしたが、過ぎた一年そして来るべき来年の家族全員の健康を祈っていたのを感じました。

 

柳箸とはお正月の間、使用するお箸のことで「両口箸」とか「良細」とか呼ばれ、両方の先が細く削ってあります。どちらを使用しても良いのですが、実際食べるときには片方しか使いません。一方で食べてもう一方はひっくり返して重箱の煮しめなどの取る菜箸として使用すると思い込んでいる方もありますが、そんなことをするためではありません。

もともとお正月には年神様と言う神様が遠い山の彼方からお見えになっており、お箸の一方人間が使い、もう一方は神様が使用されるのです。神様と一緒に食事をすることによってご加護をいただき、共に喜ぶと言う思いを大切にしていたのです。

 

柳はしなやかで折れにくく丈夫で春一番に芽を出すことから縁起の良いとされます。木肌が白いところから邪気を払う神聖なものとされました。色物や柄が入った箸は普段使いです。

.また両端が細く削ってあり中央が丸みのある箸の形は米俵に似ているため、農家の人が豊作を祈ったとか、子供が授かるように祈って使用したものだと言われています。

 

お正月中は自分のお箸はお茶ですすいで袋に収め、繰り返し使います。父が京都で買ってきたものは袋の中に竹のへぎが入っていて、濡れた箸を入れても吸ってくれて気持ちよく使えました。

 

来年のお正月には父がやっていたように私が買ってきて準備したいと思っています。

今から来年のことを言うのは鬼に笑われますね。

 

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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