舞妓さんの扇子がとても薄い謎☆留袖に扇子を差す意味と使い方
「ご挨拶にしか使わしまへんから、たくさん広がらへんのどす」
京都5花街の一つ、宮川町から美人舞妓で有名な「とし菜々さん」に来てもらいました。
ご挨拶される時は、必ず前にお扇子を置いて頭を下げます。
舞妓さん達だけでなく、お座敷など畳の上でご挨拶する時は本当は扇子を使うのが正式です。
舞妓さんはお扇子を広げて見せてくださいました。手をついてご挨拶した舞妓さんの前に置かれた黒塗りの末広はとても薄くてシャープ、差すにも嵩ばらなくていいな~と思って聞いてみました。舞妓さんの扇子の地紙は2、3枚くらいしか広がりませんでした。
結婚式に着る留袖にも扇子は必須です。
留袖の着付けの最後に「末広」黒塗りの骨に金銀の地紙を張った扇子を差して完成です。
差し方のポイントは
・帯の左脇に
・帯と帯揚げの間に
・要(かなめ:綴じてある方)を下にして
・まっすぐに(斜めに差さない)
・帯から2、3センチ出して(出過ぎは野暮ったいです)
扇は広げると先が広がるので、縁起物として結婚式に留袖を着る時は必ず身につけます。訪問着を着た時でも末広を差すことでお祝いの気持ちを表せます。
ところで、扇子ってただの飾りではないんです。
ご挨拶する時には取り出して使うものです。
畳の上で座ってご挨拶する時はもちろんですが、立ってご挨拶する時も右手で上から要(扇子を綴じつけてある下の方)を持ち、左手の手のひらで下から受けるように持って頭を下げます。結婚式の最後に新郎新婦のご両親が出口でご挨拶される時はこのようにします。
ご挨拶が終わったら元の位置に差します。
ところで 扇子を差すのはどのような意味があるのでしょう。
武家の奥様は身を守るために懐刀を差していました。いざという時に、右手で短刀を構えるために、左脇に差したのです。それは茶道で扇子を差すのも同じ意味です。
「右か、左かどちらに差したらいいんでしょう」とよく聞かれますが、
右手で取り出しやすいように左と覚えておくと忘れませんね。
扇子であっても縁起物として身につけるものなので、暑いからといってパタパタと扇ぐのには使わないでくださいね。マナー違反です。
扇子一つでも、その意味を知って使うと、とっても丁寧な印象を与えますね。
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