真打と新人、落語家の実力の差はしゃべらないこと☆「品格の教科書」P60事をうまく運びたければ「間」を見計らいなさい
私はおしゃべりするのが好きです。
「一日中、話していろ」と言われれば、一人でも話していられます。
山本呉服店では着物を着て楽しむイベントを月に一回以上は催していました。
コロナで中断したものの、何百回もやってきました。
サービス精神旺盛な私はお客様が退屈されないようにバスでずっとしゃべり続けていました。
するとお客様は、次々と気持ち良く寝ていかれるのです。
話をやめると「どうしてやめちゃったの?」と言われます。
男性がテレビをつけっぱなしで寝ているので消すと「見てたのに」と怒るのと同じだ状態。
「みなさんお疲れなんだなあ」
「バスの揺れでうたた寝できるのも幸せかも」
なんて、初めは思っていました。
ある時、メンターと尊敬する大久保寛司さんに
「あなたの話し方には『間』がない」と言われました。
落語は一番いい勉強になるよと教えてくださいました。
そこでユーチューブで落語を聴き始めました。
そして大阪の天満の「繁昌亭」へも行きました。
寄席は、前座と呼ばれる新人から始まり、最後は真打(大阪では真打制度はありません)が登場します。
新人の前座は元気で明るいのですが、まだ技術が身に付いておらず話に抑揚がなく、全く「間」がありません。
立て板に水を流すように話が流れていき、どこが山場だったかもわからず終わってしまいました。
最後の真打は単純に達人なぜゆっくりと着席全体を見回して、絶妙なタイミングで客席にぽっと言葉を投げかけます。
落語は上手い人ほど口数が少なく、沈黙「余白」が多くなります。
その余白にこそ引き込まれるのです。
事をうまく運ぶ上で
タイミングが良いと「間が良い」と言われ、
外すと「間抜け」「間違い」となります。
話し方のクセを変えるのは難しいと言われましたが、「間」を意識しながら話しをしています。
自分の独りよがりでなく、聴く人が楽しんでいただけるような話し方をしたいものです。
道は続く〜〜!
熟練した職人さんたちが心を込めて作った着物や帯の新作発表会「京裳苑」はお客様の支持によって今年、45年を迎えます。
千畳近い会場に見渡す限り展示される着物や帯は圧巻です。
山本呉服店のお客様だけしか見られませんので、ご予約ください。
第45回 京裳苑
■ とき 6月4日(土)5日(日)6日(月)
■ 場所 京都・平安神宮前 みやこメッセ
■ 主催 (株)山本呉服店
*山本呉服店のお客様、特別ご招待の方のみとなります。
見てみたいと思われる方はお問合わせからメッセージを入れてください。
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