西陣の機屋「鈴木」さんへ唐織の研修に行ってきました☆6月みやこメッセで開催「第45回京裳苑」に出品2
イベント
「当社の帯は驚くほど軽いんです」
と唐織の鈴木さんが袋帯をひっくり返して見せてくださいました。
本当に刺繍のように見えますが、裏は糸が全く通っていません。
余分な糸がないから軽いのですね。
「以前、伺った時に帯の裏の糸を切っていらっしゃったおばあさまは?」
「ずっと仕事をしていてくれたんですが、昨年の秋101歳で大往生しました」
「えーー、そうだったんですね」
「今は私が代わりにやっています」と
社長さんが握り鋏を持って、器用に糸切りを見せてくださいました。
鈴木さんの唐織は糸がふっくらして立体的、糸がツヤツヤと光っています。
「鈴木さんの唐織は他の機屋さんのと、どう違うのですか?」
「この糸をみてください」
「良い糸を使っているのはもちろんですが、
糸に撚り(より:糸をねじること)がかけてないからふんわりして、握るとキュッキュッと「絹なりの音」がしました。
「うわ〜、すごいたくさん!キレイ〜〜」
壁いっぱいに収納された糸は写真の2倍以上ありました。
「この帯、素晴らしいね〜。他の帯と全然違う」
「キレイ〜〜!この帯、いいねー」
訪問着や黒留袖、色留袖、色無地にも小紋にも結べそうです。
帯の前の部分は半分に折って結ぶので、回し方によって柄が変えられます。
「オシャレ〜〜!」
「この帯は娘がデザインしたんです」
前の柄がオシャレに変えてあります。
やはり女性の発想ですね。
「私、この帯が好き♡ ものすごく軽いよ〜」
オシャレ用の袋帯です。小紋や紬の着物などにも締められます。
「リバーシブルになっていて、裏もキレイ〜♡」
裏も細かい織り柄があって、ハッとするようなモダンな色です。
持っている写真でも軽くてしなやかなのが見て取れます。
この帯の図案(デザイン画)を見つけました。
方眼紙の一マス一マスが糸一本です。
こんな風にして帯のデザインが作られるのですね。
鈴木さんで夢中になってたくさんの唐織を見ていました。
6月の4、5、6日みやこメッセで「鈴木さんの唐織の帯」が手にとって見られます。
ご自分のお着物を持ってきて合わせてみることもできます。
「見てみたい」という方は問い合わせからご予約くださいね。
第45回 京裳苑
■ とき 6月4日(土)5日(日)6日(月)
■ 場所 京都・平安神宮前 みやこメッセ
■ 主催 (株)山本呉服店
*山本呉服店のお客様、特別ご招待の方のみとなります。
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