「品格の教科書」出版記念パーティーに結んだ大好きな袋帯☆唐織「鈴木」さんの袋帯が京裳苑に出品1

イベント

「この帯がいい〜!」一目惚れした帯は「鈴木」さんの唐織の帯でした。

 

色も柄も織り方もみんな、これしかない!!

 

唐織は室町時代に「能」が流行し、新しい戯曲が次々と作られました。

新しい戯曲ができるとそのテーマや内容に合わせた衣裳が必要になりました。

特にシテ(主役)の衣装はとても凝った素晴らしいものでした。

 

http://www.umewaka.com/kitsuke/

 

その頃、能衣装の柄は刺繍で表現されました。

 

刺繍はとても手間が要ります。

戯曲の制作が遅くなり、上演に衣裳が間に合わないことも何度もあったそうです。

 

また、シテの衣裳が立派で重すぎて倒れたという記録もあるそうです。

 

刺繍は裏表同じだけ糸が通ります。

 

「刺繍に見えながら、なんとか早く軽く作る方法はないか」と考えられたのが織物で作ることでした。

 

 

唐織は刺繍にしか見えません。

 

裏の糸は必要以外はありません。

 

刺繍に見えながら、裏はスッキリしています。

見た目はとても重く見えますが、持ってみるととっても軽いです。

 

 

 

藤娘きぬたやさんの総絞りは立体的でボリュームがあるだけに薄っぺらい帯では合いません。

 

普通はゴールドやシルバー、さもなくば黒地を合わせるのが普通なんですが、そんなコーディネートはしたくありませんでした。

 

 

着物に負けない帯はやはり熟練した職人さんが気持ちを込めて作られたものしかありません。

 

 

白地に白っぽい帯だけど、白の糸がふっくらしてツヤツヤと糸の光が素敵です。

 

ターコイズブルーが素敵!

端に際立った色がくるからきっと良いでしょう。

1分で決めました。

 

 

果たして、、、

出版パーティーでは大好評でした。

 

 

その後、「美しいキモノ」にも掲載されました。

 

 

そのご縁もあって、今年の「京裳苑」に出品していただくことにしました。

 

先日の定休日に社員さんたちといっしょに「鈴木」さんの会社へ説明会と工房見学に行ってきました。

 

 

続く

第45回 京裳苑

 

■ とき   6月4日(土)5日(日)6日(月)

■ 場所   京都・平安神宮前 みやこメッセ

■ 主催   (株)山本呉服店

 

*山本呉服店のお客様、特別ご招待の方のみとなります。

見てみたいと思われる方はお問合わせからメッセージを入れてください。

 

 

 

「品格の教科書」は全国の書店さん、

またはアマゾンで手に入ります。

 

 

 

 

 

 

山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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