着物と和服、どう違う?着物を商う店が「呉服屋」?全ては着物の長い歴史に由来しています。
「着物ってどうして着物っていうのかなあ?」質問されました。
ずっと以前は「ころも」とか「きぬ」と呼ばれていました。室町時代の末頃の「着る物」が転じて「着物」となったようです。
明治時代になって西洋の服が入ってきた時に外来の服を「洋服」と呼び、それに対して日本の着物を「和服」と呼ぶようになりました。「和服」という呼び方は比較的新しい呼び方なんです。
ちなみに着物専門店を「呉服屋」と言いますが、「呉服」という言葉は元は絹織物や反物を示す言葉です。その語源は中国の三国志の頃「呉」の国から来た機織り「はとり(服)」の意味です。それが絹織物全体を総称する言葉となりました。
室町時代に出現した呉服屋の多くは江戸時代に発展を遂げ、絹織物を専門に扱う店となり身分の高い人や裕福な町人が着ていました。
一方で麻や木綿は糸が太いことから「太物(ふともの)」と言われ、これを扱う店は「太物屋」と呼ばれ、庶民の着物として用いられました。
青森津軽地方に伝わる「こぎん刺し」は麻や綿しか着られなかった庶民が糸を隙間なく刺繍して寒さを凌いだものだそうです。
美しさに惹かれ山本呉服店のオリジナルで帯を作っていただこうと思いました。でも持ってみるととても重いのです。綿や麻の生地の重さに加えてびっしり刺された糸の重さが加わって大変な重さでした。そこで絹の生地をこちらから送るので刺繍だけしてもらえませんかとお願いしました。でも絹は目が詰まっていて糸がさせないと断られました。そこに育った歴史には逆らえず部分刺繍で自分の帯だけ綿の生地で作ってもらいました。ず~っと前の思い出です。
絹の糸は軽くて細くて柔らかく、冬は暖かく夏は涼しい最高の繊維です。洋服はほとんどが化学繊維やウール、綿などです。絹を使うのはローブデコルテや高級ブランドの服くらいです。それに比べれば着物という最高の絹を纏える日本人は幸せだと思います。
日本人として生まれたからには絹の柔らかさ、自然なドレープ、光の陰影で色が変わる様などを体験していただきたいと思います。普通では着物に触れる機会はなかなかないでしょう。山兵さろんで絹の着物を体験してみませんか。
山兵、京都さろんで
「着物体験」をしてみませんか。
1 お茶をしながらお話を伺います。
着物ってその方の雰囲気で着るものです。どのような方で生活の中でどのようなシーン(場面)で着られたいのかお話しを伺います。
2 実際にお似合いになりそうなものをご提案します。
3 お好みと合えば試着していただきます。(反物のまま着物を着たスタイルに仕上げます)
4 着物の写真を撮ってその場でスマホ等に差し上げます。
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