雪が思い出させてくれた「ありがとう」☆「品格の教科書」P144照れで感謝が伝えられないのは、感謝していないのと同じです。
京都の雪には強烈な思い出があります。
岐阜で免許を取っていきなり京都市内で叔母の車を乗りまわしてた私は、
初めて経験する雪を侮っていました。
坂道の横の車庫から車を出そうとしたら、車体の後ろがふわっと振れました。
びっくりして、慌ててブレーキを踏みました。
その瞬間、「あっ」と声をあげる間も無く、車が180度回転しました。
対向車が来なくて良かった!!!
心臓はバクバク・・・
「コレは帰れという事だな」と、そのまま車庫に車を入れました。
雪にブレーキは禁物!
急ハンドルも禁物!
大変な思いと共に良い教訓になりました。
ところで、雪が積もらない京都に比べて、岐阜では雪はお友だちです。
京都が青空でも岐阜は積雪40センチ、なんて日常です。
吉田山荘でさえ雪が積もった、
雪が降ったら車は怖い、
おまけにJR最寄駅「垂井」まで乗ってきた車はノーマルタイヤです。
垂井駅は、雪で有名な関ヶ原の一つ東の駅です。
家から車で30分ほどかかります。
「雪、大丈夫? 今夜帰れるかなあ〜?」
夫にラインで聞いてみました。
「こっちはカラカラだよ」
の返事に、
京都に泊まらずに21時過ぎにサロンを出て岐阜へ帰ることにしました。
その日、南の方にある京都駅でさえ、風に雪が混じって吹いてきて寒い!!
米原まで来たら、猛吹雪!
線路の上があっという間に白くなっていきました。
私が雪を連れて来たみたい(><)
さすがに寒いのと心細いのとで、ブルんと震えました。
チャリン!
その時、メッセージが入ってきました。
夫からでした。
「垂井駅まで、下見に来ました。道には雪は無し。池田温泉のトンネルの手前だけ、少し雪がある。気温が低くなっているので、ゆっくり走ってきて」
えーーっ、わざわざ垂井駅まで行ってくれたの〜〜?
心配してわざわざ見に行ってくれた夫に嬉しいやら、申し訳ない気持ちで、
涙が出そうになりました。
長年いっしょに居るとお土産も、プレゼントも、だんだん省いてしまうけど
この心遣いはどんなプレゼントよりも嬉しかったです。
「照れで感謝が伝えられないのは、感謝していないのと同じです」
「品格の教科書」に自分で書いたのが浮かびました。
「夫婦は空気のような存在」と言われますが、空気のように大切な存在なのに、
慣れていくうちに相手に対する心遣いを忘れます。
身近な人だからこそ、
「ありがとう」の気持ちを伝えるのはとても大切なことです。
「ありがとう そこまでしてくれてごめんね。垂井駅には10時半に着きます」
折り返しのメッセージを打ちました。
メッセージを打って、自分も心地よい気分になっていました。
常に顔を合わせている夫婦だからこそ、口に出しては言いづらいものです。
せめて、メッセージで気持ちを贈ろうと思いました。
「品格の教科書」は全国の書店さん、
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