一番嫌いだったお花のお稽古が面白くなった理由☆「品格の教科書」P2はじめに 作法の裏側にある美意識

品格の教科書

私は「お花」のお稽古が嫌いでした。

花をいけるとゴミが出ます。

水を入れたり、足したり、、、、要するに私は面倒くさがりなのです。

 

 

必要だとは思ったので習ってはいましたが、「ああ、終わった」

お稽古が終わると持って帰ったお花はバケツにズボッと浸けて放置していました。

 

 

一週間はすぐに過ぎて、バケツには次の週のお花が加わりました。

 

 

時々、おばあさんにグチグチ言われましたが、それでも放っておきました。

 

 

そのうち、おばあさんが実力行使に出ました。

お花のお稽古に出かける前、玄関に生けてあった素晴らしいお生花が全部抜き去られ、

初心者向きの花器に変わっていました。

 

 

「ここに生けなさい」

玄関にお花が無いなんて、今まで有り得なかったので、びっくり!

おばあさんの覚悟にビビりました。

 

 

それからというもの、お稽古から帰ったら仕方なく、

お花を生けるようになりました。

 

 

生け終わるとおばあさんに見てもらいます。

おばあさんの指摘は的確でした。

 

背が高い木は高く、野の草は低く

 

 

*「自然界で生えているまま」がお手本

背が高く生えているものは大きく、低いところで生えているものは低く

花や葉っぱの向きは裏表間違えないように

 

 

*少ない花材で見栄えよくするには、奥行きを作る

要するに二次元でなく、3次元(3D)に配置する。

 

 

*出来上がりの花の同じ花の配置は三角形にすると調和が取れる

バランスをよくするには左右対称にせず、どこかで崩す、

 

 

いっぱい、いっぱい、解説付きで教えてくれました。

 

 

なんでもそうですが、闇雲に繰り返すだけの習得法は面白くありません。

 

「長くやっていれば、そのうちわかるようになるわよ」は大嫌いです。

 

 

ただ形として丸暗記して覚えるだけで納得できなかった私が興味を持てるようになりました。

「なぜそうするのか?」

「どうしてそうなったのか?」

 

理論や法則を学ぶことで、面白くなっていきました。

 

 

さらに、おばあさんから

「あなたはなぜお花をいけるのか?」を問われました。

 

いつ、誰がいらっしゃっても「よく来てくださいました」と気持ち良くお迎えするためです。

生けている自分こそが季節を感じ、美しいものに触れて優しい気持ちになることです。

 

 

周りの人から教えて貰った本質こそ「品格の教科書」でお伝えしたいのです。

 

 

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「品格の教科書」は全国の書店さん、

またはアマゾンで手に入ります。

 

 

 

 

山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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