作法や所作には意味がある☆出版への道「サキ読み」まであと6日

日本文化であそぼ

「海外から帰ってくると、やっぱり日本っていいな~って思うんですよ」

「畳の上でゴロゴロしたりするとほっこりするよねー。」

私が昨日書いたブログを読んで、心友がお電話を下さいました。

 

洋間と和室の間にはモダンな障子がうまく配置され間仕切りになっていました。(住友林業・福井支店モデルハウスにて撮影)

 

ところで、今はマンションだけでなく、一戸建ての家でも和室は珍しくなっているのかもしれません。以前、着物の撮影にお借りした住友林業の福井支店さんのモデルハウスでも、和室を備えた家はもう珍しくなったと言われました。

 

住友林業さんでの撮影のお話はこちらです。

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「コーヒーブレイク」じゃなく「お抹茶ブレイク」☆お家でお茶会のすすめ1

 

 

日本びいきな私は和室って

人が来られた場合でも車座になって座れば何人でも座れるし、

子供を寝かせるにも便利だし、

寝っ転がってもいい気楽さは洋間にはない機能性だと思うのです。

 

 

ただ畳の部屋には少しばかりルールがあります。

「畳のヘリは踏んではいけないよ」祖母にいつも言われました。

それには理由があります。

 

 

一つには、現実的にヘリをいつも踏んでいると破れたり傷ついたりするからです。

 

昔はヘリは絹や麻で作られていて、高級なものだったのです。

またヘリに家紋を入れることもあって、それを踏むことは「親の顔を踏むようなものだ」と言われました。

 

 

二つには、「立って半畳、寝て半畳」と言われ、畳は人間一人に割り当てられた領域とされていました。

その部分は自分の領域であり、畳のヘリを境にしてその向こうは他人の領域として

お互いにむやみに侵入しない境目「結界」とされたのです。

 

 

 

 

京都のサロンへ着付けを習いに来てくださっている方はお茶を習っていらっしゃる方が多いです。

 

「お茶のお稽古にも着物を着ていけたらいいな~」と来てくださっています。

 

 

茶道では習い始めると最初に歩き方を教えてもらいます。

 

「畳のヘリを踏まずに和室を歩く」というのは最も基本的な動作なのです。

 

私は裏千家で習ったので他の流派は知りませんが、畳の長い方は4歩で、短い方は2歩で歩くように教わりました。

スカートだと大股で歩いてしまうので、4歩、2歩を意識しないと3歩になったり3歩半になったりしてしまいます。

 

 

考えてみれば、洋服の生活になったのは戦後からです。

 

それまでの日本人は着物での生活が当たり前で、

4歩2歩は教えられなくても着物を着ていればそうしかならなかったのです。

 

 

本当はわざわざ習うことではないのですね。

 

 

そういった意味でも

「着物を着てお茶のお稽古に行く」ということは本当に良いことだと思います。

 

 

 

作法とか所作には往々にしてそんなことがあります。

覚えることが多くなって大変なのは生活が変わったからですね。

 

でも、そうする「理由」や「意味」を覚えておくと忘れずにできるようになるのではないでしょうか。

 

 

 

 

本には、歴史に基づいて、私が教えてもらった意味やエピソードを入れて書いてみました。

 

まずは8月26日から始まる「サキ読み」で試し読みをしてみてください。

 

 [サンマーク出版 サキ読み]

 

と検索すると、サキ読みできる本が出てきます。

 

現在はまだサキ読みできる本がありません。

 

 

本の題名にチェックを入れると、

最初の何ページかが読めます。

 

私が書いた本も、8月26日(予定)から「サキ読み」ができます。

 

 

題名が公開できるようになったらこのブログで書きますね。

 

「サキ読み」までカウントダウンが始まりました。

 

あと6日です!

 

 

 

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ご相談、ご意見はこちらに書いてくださいね。

山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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