藍農家さんの番付表の是非?☆NHK大河ドラマ「青天を衝け」渋沢栄一のやり方

由紀子の日々

「ねぎらい会でもてなす」江戸時代末期に、藍の葉を栽培している農家さんを集めて、買い取っている商人が一年の打ち上げパーティーなんてことをやったのでしょうか?

今の時代だって農家さんやメーカーさんを集めてそんなことをする会社って少ないのではないでしょうか。

 

栄一があいさつし、丁寧に頭を下げています。

 

一般にお金を払う方はどこか横柄な態度になってしまうのではないでしょうか。

 

「作ってくださる人があってこそ自分たちは商いができると感謝する」ことはなんて素晴らしいんだろうと思いました。

 

良い藍を作ったとして上座に据えられ、みんなの前で褒められました。後ろには「大関」と書いてあります。

 

その場で良い藍を作った農家を相撲の番付になぞらえて表彰しました。

ゲーム感覚でありながら、望む姿を実践している人をみんなの前で褒め称えるのは励みになります。

 

 

一瞬ヒヤリとしたのは、有力者らしきお爺さんが番付表を破って立ち上がった時です。

もともと下座に座らされていただけでも納得していなかったのに、若造が持ち上げられていることに激怒したように見えました。

「来年はもっと良い藍を作ってやる」とみんなの前で宣言してめでたしとなりました。

 

 

今でも営業の場では事務所に成績表が貼り出されている風景はよくあると思います。

それを見て良い成績の人は良い気分かもしれません。また頑張ろうと思えるでしょう。自分にも自信がつきます。

でも、悪い成績の人が頑張ろうと思えるのかなと私は疑問に思ってしまいます。自信をなくすだけです。毎月続けば諦めの境地にもなりかねません。

 

少なくとも私はやりたくありません。

結果ではなく、なぜ成績が上がらないのか、どうすれば上がるのかを考えることこそ大切なのだと思います。

 

 

あのお爺さんの場面を見たときに、丸く治まったのは

きっと日頃から信頼関係ができていたからではないかと思いました。

 

番付を発表して、農家さんが励みになって頑張るか、反発を招くかは紙一重だと思います。

それは日ごろの人間関係だと私は勝手に想像してみていました。

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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