ロボットはいつの間にか暮らしの中に

由紀子の日々

東京へ行った時に丸の内のファッションビルでグッドデザイン賞をとったものばかりを集めたお店にいきました。

そこで歩き回っていたのは可愛らしいロボットでした。

 

目があったら近づいてきて、話しかけるとずっとアイコンタクトして聞いてくれました。商品を見ていてもそばにいて。ずっと付いてくるのでちょっと気味が悪くなって、しばらく無視していました。そしたら感じたのか、時間切れか、他へ行ってしまいました。

 

 

後から調べたら、このロボットは『LOVOT[らぼっと]』、2020年にグッドデザイン賞を受賞しました。

抱っこをねだる、抱き上げるとほんのり温かい、ロボットなのにまるで生き物のような生命感があるのだそうです。

先に知っていたら、抱っこしてみたかったなあ〜。

 

 

次世代ペットとなる家族型ロボットなのだそうです。

 

 

その帰りに浜松駅で友達と喫茶店で会いました。

そこでは配膳ロボットが活躍していました。30席以上もあるのにホールスタッフは一人だけでした。

 

 

時代の変化に伴い、失われる職業も新たに登場する職業もあります。

速記者や保険料集金人、といった職業がなくなりました。

自動改札が普及し、切符切りの駅員さんもいなくなりました。

 

 

AIが仕事を奪うというわけではなく,テクノロジーが代替できる業務はまかせ、その分人間はより付加価値が高くクリエイティブな業務に集中することができます。

 

 

幼い頃、鉄腕アトムが大好きでした。

そこで描かれていた風景や事柄は遠い未来のことのように思っていました。ビルが立ち並び、高速道路が絡みつくようにうねっている景色は東京でなくても当たり前になりました。

 

山の中に隈研吾さんの建築が立っていました。こんなのもアトムの世界にあったような?

 

その中の話で、涙を流して見た話があります。

心を持つようになったロボットが人間に反逆し、アトムが人間側に加勢して反乱を治めました。

 

その最後のシーンが忘れられません。

 

「僕たちはバカな人間のために来る日も来る日もひたすら休まずに働いた。それなのに、ちょっと足が一本取れただけでゴミ捨て場に捨てられる。代わりのロボットを作るのもまたロボットだ。人間は遊んでばかりで何をしてると言うんだ。ロボットだって心があることを思い知らせてやりたかった」と。

 

まさか、自分がそんな時代を生きるとは思ってもみませんでした。

ロボットに全て依存するのではなく、共生する道を探していきたいと思います。

 

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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