大河ドラマ「西郷どん」人気に湧く奄美大島☆妻「愛加那」さん縁の大島紬

由紀子の日々

「もう直ぐ西郷さんが奄美大島に流されてきますから」

とニッコリしたのは奄美大島の大島紬メーカー「枡屋儀兵衛」さんの社員さん。京都のみやこメッセで開催の「京裳苑」の下見に3月に伺ってお会いした時、例年以上に元気に話されていました。

 

NHK大河ドラマ「西郷どん」は明治150年を記念して西郷隆盛の生涯を描いた林真理子さんの作品です。「ドクターX」の中園ミホさんが脚本を書き、主役の西郷隆盛に鈴木亮平さんはじめヒット間違いなしの布陣で放送されています。それだけに鹿児島や奄美大島の地元やメーカーさんの期待はスゴイものがあります。

愛加那さんは林真理子さんの作品では貧しい農家の娘として描かれていますが、実は奄美大島を治める為政者の娘だったそうです。

 

5月20日の放送では西郷吉之助が奄美大島に流されて島の人たちに徐々に受け入れられ島の女性と結婚することになった話でした。

 

奄美大島の「牧絹織物」さんへ行った時、2代目牧雅彦さんにお話を伺ってきました。「愛加那紬は悲劇のヒロインの名前をつけました」とかんざしも見せて頂きました。(その時は西郷さんも愛加那さんのことも詳しく知らなかったので失礼しました。)

西郷隆盛との間に二人の子をもうけながらも島から出ることを許されずたった3年で別れることになった西郷隆盛の2番目の妻、愛加那(あいかな)さんゆかりの機屋さんです。

未婚者は右手だけ、結婚すると左手にも刺青をしました。愛加那役の二階堂ふみさんが出演するようになったら視聴率が上がったんだそうです。

 

「女性も手に入れ墨してたんだね」

愛加那さんの手の甲にある花や渦巻き模様の入れ墨は女性が成熟した証として13歳頃から順に16歳くらいまでに完成させたそうです。入れ墨を入れる痛みに耐えた辛抱強い女性として認められ、厄除け(薩摩へ連れて行かれない)や生命力の意味があるそうです。大島紬にも使われている柄も同じ願いが込められていたのでしょうね。

 

愛加那さんの入れ墨と同じような模様です。今年、大島紬のグランプリを受賞しました。

 

証紙が貼られている下にも「愛加那紬」のブランド名が織り込まれています。愛加那さんが織っていた頃の大島紬は緯糸に真綿糸を織り込んでいたので今の様にツルっとした風合いではなく少しふんわりした感じでした。

 

コレも「愛加那紬」です。大島には珍しい地色に生命力を表す大きな花柄です。

 

原図デザインコンテスト受賞作だけあって従来の大島にはない柄です。

 

本場大島紬はとても軽くて滑らかなので歩いたり動いても最も着やすい着物です。それは強く撚糸した(撚りをかけた)糸を使い泥染めなどをしているので糸の余分なものは落ちているからです。

大島紬は鹿児島でも織られていますが泥染めは奄美大島だけで行われています。桜島の噴火で飛び散る灰にはトゲがあって糸を痛めてしまうからです。奄美でももう2、3軒になってしまいました。

 

母がテイチ木と泥で染め上がった大島紬の糸を確かめています。

 

同じ着物1枚分の長さが巻かれていますが巻きの太さが半分です。重さも450グラムほどで、染物などが630〜750グラムくらいあるのと比べれば明らかに軽いです。

私も疲れると大島紬を着てしまいます。軽くて脚さばきも楽なのでついつい大島紬になってしまいます。

 

 

手間がかかる独特の色柄はブランド着物で「いつかは大島紬を着たい」と昔から憧れの着物でした。「同窓会には大島紬を着ていきたい」とよく言われます。

流行のない着物なので親から娘へそして孫へと譲っていけることも魅力です。帯が合わせやすい大島紬は着る人の個性に合わせて帯をコーディネートすることでその人らしく着れます。

人気がありながら生産が少ない白大島も今年は良く揃っています。好きな色柄を探すのには狙い目ですね!

 

 

本場大島紬はピーク時、昭和47年と比較すると今は70分の1まで生産が減っています。

NHK大河ドラマ「西郷どん」人気に奄美大島の人たちは大きな期待を寄せていて今年は何十年ぶりに生産を増やしているそうです。

本場奄美大島から直接持って来てくださる本場泥大島を一堂に見られる機会は滅多にありません!京都・みやこメッセで色柄を見て、その軽さ滑らかさに触れてみてください。試着することもできます。合わせたい帯をお持ちの方は着てみて合わせることもできます。

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第41回 京裳苑(きょうしょうえん)

2018年  6月 2日(土)3日(日)4日(月) 

京都・平安神宮前  みやこメッセ

主催   岐阜 山本呉服店

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* 当店のお客さまのみの催しです。初めての方は前もってお問合せフォームからメールでお知らせください。追って詳しくご連絡させていただきます。

* 山本呉服店 北方店、池田店から毎日大型バスが出ますのでお近くの方はご利用ください。

みやこメッセの入り口です。

 

よろしかったら先ずは資料請求のお電話かメールをくださいね。

山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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