渋沢栄一の初仕入れに商売の真髄を見た☆MHK大河ドラマ「青天を衝け」
「若い時から考え方が素晴らしかったんだね」NHK大河ドラマ「青天を衝け」渋沢栄一の物語をワクワクしながら見ています。
第3話では渋沢栄一が藍を始めて仕入れしました。蓼藍の葉を栽培し刈り取り1センチくらいに切ったものを農家から買い取るのです。
栄一は母にお金を用立ててもらい、父に黙って藍の葉を買いに行きました。
痩せた葉を手に取って、一回の肥料はどれほどのお金が必要なのかと農民に聞きました。
来年、肥料をまくだけのお金を先払いして村中の蓼藍を高い値段で買い取りました。
藍の葉は肥料を何度もやって土地を肥やせばいい藍ができます。品質の悪いものを安値で商うより、品質の良いものを扱ったほうが利益も大きいでしょう。
藍の葉を手に取った時の父の渋い顔は値段の割に質が良くなかったことを表していました。その価値よりも高い値段で買い取ったのでしょう。
それでも「よくやった」と褒めました。
栄一の初仕入れの素晴らしいポイントを考えてみました。
1、目の前の利益だけを負わない
「利は元にあり」仕入れは安い方がいいに決まっています。値切るのが普通です。
しかし、今年高いお金で買ってもその分、来年は品質の良い藍が取れ利益も上がります。
栄一は来年に投資したのです。
2、自分だけの利益を追求しない
自分だけが儲けるなら安く買い叩いた方が得です。
相手の立場や利益を考えて互いに支え合う、いわゆる「三方よし」の考え方です。
3、大きな信頼を得た
この時代であれば、農民は作物を買ってやる相手に良過ぎなかったと思います。良いものを作ってもらって、共に栄ようとする気持ちが伝わりました。
村中の人々が栄一を信頼し、今後一緒に取り組める体制ができたのです。
それにも増して栄一を育てた両親が素晴らしいですね。
栄一を黙って応援した母、
品質の悪い藍を高値で買い取ってきた栄一に「よくやった」と褒めた父、
封建時代真っ只中で、家長に相談もなしに仕入れをするなんて普通は考えられないでしょう。
現在の会社においても社長に黙って、勝手に大きな取引をした部下を許せるでしょうか?
まして保証もない来年を思って、相場より高い値段で仕入れた息子に「よくやった」と言えるでしょうか?
そのことに最も感動しました。
そういう両親だったかららこそ渋沢栄一が誕生したのでしょうね。
親子、上司と部下の「あり方」としても考えさせられた話でした。
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