創業者と老舗の中継ぎの違い
昨日は大阪、茨木市から射場石利石材の射場さんが岐阜の店に寄ってくださいました。
射場さんはワクワク系マーケティング実践会で仲良くさせていただいているお友達であり、尊敬する先輩です。
射場石利石材さんは江戸時代、元禄15年創業で300年を超える歴史に残る石材屋さんです。
「元禄15年創業」がきっちり確定できることもスゴイですよね。
射場さんに比べれば、山本呉服店は呉服専業わずか130年、料理旅館併設の時代を入れても250年ほどです。
商売をしている人にも2通りあります。自分で創業した人と、先祖からの商いを継いでいる人です。
私は山本呉服店へ入社してから10年以上も不満でした。一生懸命仕事をしてもどこまでが自分の実力で、どこまでが先祖の功績なのかがはっきりしないイライラさと戦っていました。
創業者であれば見たもの全てが自分の仕事の成果です。
中継ぎの私は土地建物、商売の基礎、取引先、お客様、信用を先祖から引き継いで商いを始めました。先祖の働きの恩恵に預かり、その礎の上に商いが成り立つのは感謝すべきなのですが、その頃はそうは思えませんでした。続くには大きな挑戦をして失敗するより、安全策でソツなくやった方が評価される気がしていました。
冬季オリンピックで浅田真央さんが三回転半ジャンプに果敢に挑戦したものの失敗して銀メダルになり、キムヨナさんがノーミスで金メダルを取ったのと重なります。
「続くこと」は中継ぎの使命なので、つぶしてしまえばその経営者としての手腕が問われます。成果を出したとしてもそれはご先祖の徳のおかげです。
あるITベンチャー企業の社長さんが言われました。
「会社が世の中で役に立たなくなったら解散すればいい、その会社はいらないということだから」潔い言葉にカッコイイ〜!と思いました。
自分で起こされた会社はある意味自分の裁量でどうにでもできるのでしょうけど、中継ぎの私はそんな言葉は言えないだろうな〜と思いました。少しでもお役に立てることはないかと最後まで泥臭くジタバタするのでしょう。
何百年もの間、先祖がそれぞれの災害や戦争を乗り越えて繋いできてくれたことを考えれば今のコロナ騒動は苦労の数には入りません。時代が暗い、先が見えないなんて大した事ではないでしょう。住むところもあるし、毎日命のやり取りにさらされているわけでもありません。
長いスパンで考えれば違ったものの見方ができます。目の前の足元だけを見ているのとは違った打つ手もあるでしょう。
そういった点で射場さんが来てくださったのはそれを思い起こすきっかけになりました。
射場さんこそ、長く続いた商いを繋いでいく大変な責務を背負いながら、さらに100年続く企業を目指していらっしゃいます。確実に100年後には自分はいないのですが、会社が存続していく確固とした信用の積み重ねと仕組みを作る取り組みを着々とされています。
目指すべき未来を描きながら、毎日愉しくやる事ですね。
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