虎屋のもなかと抹茶でほっこり☆手間がかかったものと暮らす豊かさ

品格の教科書

「今日もいい日だったな〜〜」

お友達からいただいた虎屋の最中、これはお抹茶で一服でしょ。

 

 

夕食の後にお腹がいっぱいなのにも関わらず、その誘惑に積極的に負けました。

最中の皮がパリンとしているうちに、トロリとしたきめ細かな餡とのコラボを楽しむに限ります。

 

虎屋のこし餡最中「御代の春」

 

お抹茶の茶碗は高校卒業旅行に友人2人と山口県の萩で窯元を3日間、自転車で回りました。

当時でも簡単に焼けるガス釜で焼いている窯元が多くて、登り窯で焼いているところはわずかでした。

ガス釜は温度管理も簡単ですが、長く経つと色がくすんで汚くなります。

薪を焚いて焼く「登り窯」は2、3日火の番をし、その後何十日もかけて自然に冷ましてようやく作品ができます。それだけにお茶碗の色は変わらず、嫌にならないよと言われました。でも、とても大変なので年に3回ほどしか火入れをしないそうです。

 

「使い込めば陶土に練り込んである小石からお茶が入り茶碗の色が変わる」穴の周りが星のように色が変わっています。

 

そんなことを知ったら登り窯で買うしかないでしょ!

結局、登り窯だけで焼いていた「江月窯」へ3度も行って、ほぼ同じタイプのお茶碗をお揃いで買いました。

高校生にしては高額な買い物で帰りの電車代も無くなり、心細い思いをしたのを今も忘れません(笑)

 

ゴツゴツした高台が好きです。茶道を嗜んでいらっしゃった江月さんらしく、とても持ちやすいです。

 

このお茶碗を手に取るとき、決して手を抜かないことの大切さを思います。

 

 

虎屋さんの一流の職人さんが変わらぬ味で提供してくださる最中でお抹茶を飲む時間は、私にとって最高の心豊かなご褒美時間だと思えるのです。

Sさん、ありがとうございます!

 

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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