「染の百趣 矢野」の熟練した職人さんの技☆黒留袖と色留袖

着物

「山本さんのお客様に見てもらいたくてたくさん持ってきました」染の百趣、矢野さんの社長さんが言われた通り、びっくりするほどたくさんの訪問着や付け下げを持ってきてくださいました。

 

せっかくなので矢野さんらしい作風の着物を見ていただきたいと思います。

結婚式に親や親族の方が着る黒留袖です。

 

華やかで豪華な「黒留袖」です。

黒留袖は結婚式に親や親族の方が着ます。

 

上の方に白い布が付いている部分に家紋を入れます。胸に2つと合わせて5つ紋を入れるのが一番格式の高い着物です。

 

細かい柄が詳細まできっちり染めてあるのは矢野さんらしいです。

柄がくっきりと浮かび上がっています。

 

色留袖です。結婚式のほか、訪問着代わりにも着られます。袖や肩には柄がありません。背中心に一つ、家紋を入れられる方が多いです。

 

宝船と宝尽しのおめでたい柄は「色留袖」です。

色留袖は袖や肩には柄がありません。その代わりに家紋を入れますが、一般には背中心に一つ入れる場合が多いです。

 

黒留袖は比翼(ひよく)と言われる白い飾り布(以前は白い着物を重ねて着た代わりです)を付けて仕立てます。色留袖も正式には比翼を付けて3つ紋を入れますが、最近は比翼を付けず、白い重ね衿を付けて帯揚げ帯〆を白にします。訪問着として着る時は重ね衿、帯揚げ帯〆を着物に似合う色をします。

 

色留袖は結婚式だけでなくおめでたい場所、例えばお宮参りや七五三、入学式などにも幅広く着られます。

 

 

 

柄を拡大してみると記事にも細かい地紋が織り込んであり、細い線まできっちり染めてあります。七宝柄の中の水色はほんの少しの部分でもぼかし染めになっています。

隠れ蓑(かくれみの:宝尽しの一つ橙色の部分)は縁取りに刺繍が施してあります。地色と同じ色で目立たないようにしてありますが、しっかり立体感を出しています。

 

分厚く感じられるほど素晴らしい生地を使い、こういう細部まで手をかけて作られているのが矢野さんの作品です。全体を遠目に見ても柄がくっきりと見えるのは熟練した職人さんが精魂込めて作られているからです。

つづく

 

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京都店を再開しました。ご来店のご予約をお待ちしています。

 

お着物のご相談だけでなく、京都(関西)へ行く予定が入ったから寄るよと言ってくださる方も大歓迎です!
相変わらず、岐阜と東京などの出張、仕入先との打ち合わせなどで留守にすることも多いと思いますが、できる限りご予定を合わせて楽しい時間を過ごしたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
                          山本由紀子

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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