百姓根性
由紀子の日々
「こんな小さな草まで取るんかと呆れてるやろ~」おじいさんは1センチくらいの草をせっせと取っていました。
もっと大きくなるまで放っておいてもいいのに、、、私がそう思っているのをおじいさんは見透かしていました。広~い畑は草一つ生えていませんでした。
「ちょっとでも生えてきたら取らずにおれんのや、百姓根性や」ふ、ふ、ふ、下を向いて苦笑していらっしゃいました。
10年以上前から朝の散歩をしています。裏の三輪神社へ参拝し、お墓へお参りする20分ほどのコースです。お墓は2畳くらいの広さがあって、よく草が生えます。土を触るのが大嫌いで草取りだけは絶対しないと決めていた私でさえ、放っておけないので草取りをするようになりました。
いつもしていると、小さいうちに取ったほうが楽なのです。
小さいうちなら根も弱いので、取りやすく根こそぎ取り去れます。かさばらないので捨てるにも楽です。いつも少しづつ取っていれば種が落ちることもなく夏になっても草ぼうぼうになりません。
いつの間にか、あのおじいさんと同じことをしている自分に笑えてきます。
「自分でやってみりゃ分かる」
百姓根性と言ったおじいさんは本当はそう言いたかったのでしょう。
草取りは、商売におけるクレーム処理と同じだと思います。
クレームを放っておいて対応が遅くなれば、コトが大きくなり解決に手間取ります。根が残ればまた次のクレームにもなりまねません。
小さい問題のうちに解決しておけば、こじれることもなく結局余分な手間にもなりません。
日本人は農耕民族です。田畑を耕しながら身についた経験値の集積こそが「百姓根性」でしょう。
決してそれは馬鹿にできない知恵だと思います。
毎朝、お墓で手のひらに乗るくらいづつ草を取って帰る毎日に、草取り大嫌いな私の中にも百姓根性が根付いているのかと苦笑します。
ブログの読者登録、こちらからできます。
おうちにゆっくりしている時間に
タンスの中の着物を整理してみませんか。
着物相談、承ります。
相談料は 3,000円/1時間 (税別)
純粋に一番良いと思う方法をいろいろご提案させていただく料金です。
他店やネットでお求めになっても一向に構いません。
まずは、「こんなことで困っています」「どうしたらいいでしょう」
お問い合わせに書いてください。
ある程度のことはメールでもご相談に乗れると思います。
メールによるご相談は無料です。
その上でお考えいただいても結構ですよ。
[関連記事]
「お母さんの着物が着たい」ご相談を承ります☆多方面に渡る知識と総合力でご提案します。
この記事へのコメントはありません。