350年続く「揖斐(いび)祭り」☆「品格の教科書」P137「変えてはいけないもの」を決めることが「生き方」を決めるのです。
コロナで2年続き中止になった「いび祭り」が5月4日、5日に開催されました。
5町内に「やま」があって、2日間三輪神社へ引き出されます。
毎年、順番がずれて真ん中のやまに当たった年には子供歌舞伎を上演します。
2年前、子供歌舞伎の当番がうちの町内に当たっていて、練習もしていたのに中止になっていました。
今年は大幅に縮小され、やまが出たのは当町内だけでした。
紋付羽織袴姿の区長さんを先頭に、役者さんたちが歩きます。
揃いの浴衣姿の人たちは芸世話と呼ばれる子供歌舞伎の世話役さんたちです。
芸世話は練習が始まる2月から出演する子供さんたちの世話やサポート全般をします。
拍子木を打ったり、大道具小道具の作成まで、歌舞伎がわかっていないとできない大変な係です。
三輪神社の神官さん先導で、神様が乗られたお神輿は車に乗せて町内を練り歩きました。
その他に青年神輿1機、子供神輿11機は出ませんでした。
それでもお祭りを見に来た人は
「出来ただけで良かったね〜」と口々に話していらっしゃいました。
一度やめてしまうと、復活させるには大変なエネルギーが必要となります。
お祭りが今年大幅に縮小されたのは、決してコロナだけではありません。
長年にわたり、人口流出と高齢化が進んでいるからです。
「山本さ〜ん、僕覚えていますか?」
マスクをかけた男性に声をかけられましたが、さっぱり思い出せませんでした。
「Tです。お久しぶりです」
お祭りがあるからこそ、こうした繋がりも復活するのです。
今は近くに住んでいても、お祭りがなければ会うことも話をすることもありません。
お祭りは地域コミュニティーを維持し、地域を活性化するには素晴らしいものです。
お祭りがある地域は災害にも強いと言われるのはとても納得できます。
現状を見つめ、本当に大切なもの「変えてはいけないもの」を決めて、柔軟に続けられる方法を考える時期に来たのでしょう。
来年は5台のやまが引き出され、大好きなお囃子の音が鳴り響くことを祈っています。
第45回 京裳苑
熟練した職人さんたちが心を込めて作った着物や帯が見渡す限り展示されます。
手にとって、触れて、着てみることもできる貴重な機会です。
45年も続いているのは、ずっとお客様の支持があるからです。
今年は京都へ行きましょう。
■ とき 6月4日(土)5日(日)6日(月)
■ 場所 京都・平安神宮前 みやこメッセ
■ 主催 (株)山本呉服店
*山本呉服店のお客様、特別ご招待の方のみとなります。
見てみたいと思われる方はお問合わせからメッセージを入れてください。
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「品格の教科書」は全国の書店さん、
またはアマゾンで手に入ります。
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