八十八夜とお茶農家☆「品格の教科書」P92みんないろいろで、みんないい。自分以外すべて師

品格の教科書

私の大好きな場所、今はお茶刈りの真っ最中です。

お客様のお家を訪問していた頃から、この眺めは気持ちがすっきりして回り道をしてもよく来ていました。

 

何年か前に「東海ウオーカー」という雑誌で、無料で楽しめるスカイラインNO1で特集されたことがあります。

 

池田山の中腹を走る山岳道路は気持ちがいい。

 

空気が澄んだ冬には名古屋まで見える時があります。

 

 

5月2日は八十八夜、

♪~ 夏も近ずく 八十八夜  野にも山にも 若葉が茂る あれに見えるは茶摘みじゃないか・・・

こんな歌も、今の若い人たちは知らないのかな~?

 

二人でお茶刈りの機会を持ちながら刈ります。袋の中に茶葉が貯まるのでかなりの重労働です。最近は乗用の大型の機械に変わってきています。

 

「八十八夜」は立春から数えて88日目、気候が穏やかになって農作業が始まる日とされています。

「八十八夜に積んだ新茶を飲むと病気にならない」と言われ、珍重されてきました。

 

 

新茶は春の気が満ちて生命力にあふれているから長寿のお茶と言われています。

 

二人でお茶刈りの機会を持ちながら刈ります。袋の中に茶葉が貯まるのでかなりの重労働です。最近は乗用の大型の機械に変わってきています。

 

お茶の新芽が一番の価値があるのです。

手積みの高級茶は、先から3つの葉だけを積みます。

 

 

ほとんどは機械で刈りますが、香りが良く、味に深みがあって一番茶は高値で売れるのです。

 

 

「お茶はね、手をかければかけるほど良いお茶ができるの」

 

 

素晴らしいお茶を作っていらっしゃる奥さまが言われました。

一年中、朝早くから暗くなるまでお茶の世話をしていらっしゃいました。

 

 

私が山本呉服店に入社して間もない頃からのお客さまです。

「自分以外すべて師と思って行けよ」

 

 

父はお客様のところへ行く前に言いました。

どんな人も自分が知らないことを必ず知っているから、先生だと思って素直な気持ちで聞いてきなさいという意味でした。

 

 

私はその方からお茶の育て方、どのような作業がいつの時期に必要なのか、何を大切にして暮らされているのかなど、大切なことをたくさん教えていただきました。

 

 

「呉服屋さんなのにお茶のことよく知ってるね」

同じ話題で話ができました。

お茶畑の大変さは他の農家さんでも同じで親しくなれました。

 

霜よけの扇風機です。

 

「八十八夜の別れ霜」という言葉があります。

 

霜も去ったので、そろそろ田植えをしようかという時期です。

新茶が芽を出す時期、夜はとても冷え込む日があります。油断をすると、霜でお茶の芽は一晩のうちにしおれてしまいます。一年の苦労がすべて無駄になってしまいます。

お天気が良くて風のない夜に霜が降ります。ですから扇風機で風を起こして霜が降りないようにするのです。

 

この時期は寒暖の差も大きい時期だということですね。

 

 

八十八と書いて「米」という字が出来上がります。それほど八十八夜は田植えや種まきなどに大切な農作業の日なのです。

 

 

第45回 京裳苑

 

■ とき   6月4日(土)5日(日)6日(月)

■ 場所   京都・平安神宮前 みやこメッセ

■ 主催   (株)山本呉服店

 

*山本呉服店のお客様、特別ご招待の方のみとなります。

見てみたいと思われる方はお問合わせからメッセージを入れてください。

 

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「品格の教科書」は全国の書店さん、

またはアマゾンで手に入ります。

 

山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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