江戸時代はどこもかしこも藍一色☆NHK大河ドラマ「青天を衝け」渋沢栄一の生家と「あきない世傳 金と銀」次巻
きもの豆知識
江戸時代、庶民に許された色と言えば藍染の藍色でした。浮世絵など、江戸の風俗が描かれているものでは、みな藍一色です。
というのも、庶民が毎日絹を着ることはできず、綿でした。
綿は丈夫で、洗いにも耐えられました。
綿は着物、作業着、のれんに幟(のぼり)布団まであらゆるものに使われていました。
「青天を衝け」で渋沢栄一の生家は藍染を扱う豪農であり商人でした。
いよいよパリ万博に行くことになり、商人として本格的に活動するようになるのを楽しみに見ています。
植物の蓼(たで)を染料とする藍染は木綿と相性が良くて、よく染まりました。
他の天然染料では綿はほとんど染まらないのです。
汚れが目立たない、虫がつきにくいので防虫効果がある、だから農作業にもとても都合が良かったのです。
藍染すると木綿の布が、より丈夫になるなど利点がたくさんありました。
江戸の町では染物屋が「紺屋」と呼ばれていたのは良く知られています。
江戸時代、幕府からたびたび贅沢禁止令が出され「庶民が身にまとって良いのは木綿の藍染」と規制を受けていいました。
そんな中でも藍色を幾種類にも染め分けてちゃんとおしゃれを楽しんでいました。
染料の藍汁を溜めておく藍甕に1度だけ通した「瓶覗」(かめのぞき)から、いちばん濃い「茄子紺」まで、なんと70種類もあり、その微妙な色の違いを大切にして藍木綿の文化を築いていったのでした。
色を表す大和色の表現にも藍色、縹色(はなだ色)が何色もあります。
身分制度の枠の中、精一杯の努力をして暮らしを楽しんでいた江戸っ子たちの心意気が感じられます。
来月には大好きな小説、高田郁さんの「あきない世傳 金と銀」の10巻が出るはずです。
この小説は呉服屋の女将が幾多の困難を知恵を絞って乗り越え、江戸で(多分?)大成功する
物語です。次巻では、いよいよ物語は綿(太物)を藍染して大ブレイクするはずです。
渋沢栄一の生家の商いへ歴史的に繋がっていくのでしょう。
楽しみです〜〜!
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