「品格の教科書」P24姿勢を整えなさい。すると心も整います。☆「品格のよそほひ」所作、姿勢2
品格の教科書
「姿勢」という言葉を辞書で引いてみると、「体の構え」と心のあり方が表れた「態度」という2つの意味があります。心のあり方は体の構えとなって外に表れ、逆に体の構えを整えることで心のあり方も整うのです。
姿勢は思考パターンとも関連しています。
下を向けば、過去を振り返ったり、自分の感情を抑制する内向きの思考になります。
一方でひらめきも起こりやすくなります。まさに「考える人のポーズ」です。
上を向けば情報を取り込み、外の世界とつながりを求める外向きの思考になります。
長い時間同じ姿勢でデスクワークを続けたりスマホを使ったりしている状態は、外にいながら内向き志向になっているときでしょうか。
下を向いてスマホの画面に集中している様は小さな世界に意識が吸い込まれているようです。そればかりが続くと外向きの思考ができなくなります。
吉野の山を始めて歩いた時、急な坂を登るのに疲れていました。足元ばかり見てとぼとぼと歩いていたのでしょう。その姿を見て、山登りを趣味にしている友人が声をかけてくれました。
「ゆっこさん、下ばかり向いていると視野が狭くなって余計に疲れるよ。時々は先を見通して歩くといいよ」
と。まるで人生のアドバイスを受けたように感じました。
直近のことばかりに気持ちが奪われていると、先が見えなくなって目標を見失うと教えてくれたように思いました。
落ち込んだり、辛くなったりしたときは下を向かず、大きく息を吸って背筋を伸ばすといいですね。
横隔膜が動きやすくなって呼吸が深くなり、酸素を取り入れやすくなります。脳へも酸素が運ばれて集中力が高まります。
姿勢が正しくなると、視界が広がると心が前向きになりそれまで見えなかったものが見えるようになります。
なぜか、気持ちまで軽くなるのが不思議です。
「品格の教科書」は全国の書店さん、
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