着物の「衣替え」っていつ?☆袷(あわせ)と単(ひとえ)と薄物の違いは?

きもの豆知識

「衣替え」といえば6月1日、以前は学生さんの制服も一斉に、紺から白っぽいものに変わりました。

「ああ、夏が来たんだな〜」という季節感を衣服で感じたものです。

今はゴールデンウイークで、すでに30度近い気温になることもあって、私もその頃には「単(ひとえ)」に代えます。

 

 

というのも、単は軽くて着やすいので大好きなんです。

遅くまで季節を引きずるのは「野暮」とされますが、「季節の先取り」はオシャレの特権と意味付けして早々に着替えることにしています。ですから、裏地をつけない単の時期は今や半年にも及びます。

 

 

季節によって今では、袷(あわせ)単(ひとえ)薄物(うすもの:透ける生地)と変えます。

 

昔はそうではありませんでした。

 

日本には四季があり、建築物は夏向きに建てられていて衣服で暑さ寒さを調整しました。

 

平安時代の十二単。小袖の上に長袴をはきその上に五衣を重ねて着ました。襟元の美しさが際立ちます。

 

例えば、平安時代は「寝殿造」で壁もなく几帳や屏風で風が吹き抜けるのを止めるだけで、暖房も火鉢くらいしかありませんでした。

板の間に自分が座ったり寝たりする一人一畳分の畳の上で、十二単を着たまま寝ていたようです。

寒さがきつかった時は30何枚も重ね着していたという記録も残っています。

想像しただけで大変な時代だったですね。

 

 

江戸時代の衣替えは単、袷、綿入れでした。やはり冬は寒かったのですね。

 

衣替えは季節の移り変わりを感じられる大切な節目なのですが、気候の変化に合わせるのも大切ですね。

 

 

 

見て、触れて、着てみれます。

「京裳苑」で着物を思いっきり楽しみましょう。

 

*  *  *  *  *  *

京裳苑とは

 

京裳苑は毎年6月に京都、平安神宮前の京都メッセで開催しています。

今年で47年目です。

 

ひたすらお客様の指示があって続いてきました。

何百条もある広い広い会場に、毎年20数社の染屋さん、機屋さん、小物屋さんなどが一堂に出品していただきます。

京裳苑ではさまざまな着物や帯を見放題、選び放題、そして実際に着てみることもできます。

自分の着物を持ち込んで着てみて、帯を合わせるなんてこともできます。

 

 

 

着物好きにはたまらない展示会です。

 

6月2日(金)3日(土)4日(日)

京都、平安神宮前 京都みやこめっせ 1階

主催 株式会社 山本呉服店

 

「みやこめっせ」へのアクセスはこちらをクリックしてご覧ください。

 

[モデルコース]

12:30〜15:40  みやこめっせ集合。着物展示会で着物との出会いを楽しめます。

15:40〜16:00      祇園へ移動

16:00〜18:00  祇園川上で会席料理

18:00      祇園にて解散 

自由に祇園の散策をお楽しみください。「由紀子のぎおん推しマップ」を差し上げます。

3日、4日は10時から会場へ入ることもできます。午前からいらっしゃる方はメッセージしてください。

会費  おひとりさま 18,000円

 

ご予約の方のみのご案内となりますので、こちらからメッセージをください。

 

 

 

 

 

山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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