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手刺繍「縫い」とミシン刺繍の根本的な違い☆熟練した方の手仕事の現場を見てきました。

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新しい加工先を紹介していただき、刺繍屋さんへ社長と行ってきました。お客様のご注文に合わせて1点だけのお誂え(オーダー)をお願いするためでした。

今回伺ったのは手刺繍の工房です。

制作された付け下げを見せていただきましたが縫いの技術も素晴らしく色の感覚も上品でした。

 

グリーンの「松」が手刺繍です。この工房では金加工(ゴールドのぼかしの部分)も染めも自社でやっていらっしゃいます。

 

オーダーをお願いした後、刺繍をされているところを見せていただきました。

15秒ほどの短い動画なので見てみてください。

シュッシュと音を立てリズムよく糸を刺していかれる彼女は15年のベテランです。

 

 

「縫いの技術はもともとのレベルが高いので、仕事になるには5年以上経たないと無理なんですよ」

淡々と針を上から下へ刺していかれる様を見ていて、若い人が辛抱強く伝統技術に真剣に向き合って切磋琢磨されている姿を逞しく思いました。

 

油絵を描くように糸を変えて上に重ねて刺していく技術の見本です。だんだん立体的な絵になっていくのがわかります。

 

刺繍には伝統的に手で糸を刺す「縫い」とミシン刺繍があります。

手で刺すのは時間も手間もいりますが出来上がりがきっちりしていて、ふっくら立体感があります。

 

ミシンも昔に比べて技術も良くなり綺麗にできるようになりましたが、手刺しに比べて立体感が出ません。きっちりはしていても味がないです。

 

ふんわりしていて糸のつやがいいです。

 

「この糸は扱いにくいからな〜」と言われハッとしました。

手刺しに使う糸には撚りがかかっていない糸を使うので1本1本がふわっとしています。

ミシン糸は撚りがかかった糸(ねじれを加えた糸)しか使えません。出来上がりに糸のふっくら感は出ないのは当然なのです。

とても納得できました。

 

 

卓越した技術を持った人が丹精込めて作られたものは人を惹きつけます。

 

今回のお客様のお誂えもきっと素敵に出来上がってくると確信しました。

作っていらっしゃる方に直接お話を聞くのはとても良い勉強になりました。

 

メーカーさんの社長さんや制作責任者に直接お話が聞いて選べます。

何か一つ欲しいと思ったら「京裳苑」へ行きましょう!

 

第42回 京裳苑

◾️  とき   5月31日 (金) 6月1日(土) 2日(日)

◾️  場所   京都 みやこメッセ 1階  ( 平安神宮前 )

◾️  入場料  無料

ご予約を頂いた方のみにご招待状をお送りします。

「京裳苑」ってどのような催し? どんな内容なの?

 

6月は着物のメーカーさんが秋冬物の新作を業者に向けて一斉に発表する時期です。それをいち早くお客様に直接見ていただこうと始まったのが「京裳苑(きょうしょうえん)」です。今年で42回目になる京裳苑は岐阜の着物専門店、山本呉服店が一社で主催し一流のメーカーさんたちがみやこメッセの広い広い会場に見渡す限り一堂に出品してくださる業界でも唯一の素晴らしい展示会です。

3日間の会期中はそれぞれのメーカーさんの社長さんもしくは制作責任者の方々が会場へ来て頂け、自社のこだわりや制作秘話、思いなどを直接聞けるのも楽しみです。自分の手に入れたものがどのようなものであるかを知るとかけがえのない大切な宝物になります。

42年続いているのはひとえにお客さまの支持があってこそです。結婚前に親子で京都で選んで作っていただいた思い出と変わらぬ色柄の良さで、また代が変わっても親子、孫と一緒に京裳苑で選びたいと来ていただいています。

よろしかったらご案内をお送りしますので、お申込みフォームにアドレスをお知らせください。ご案内状もありますので送って欲しいという方はメッセージの欄にご住所を書いてください。

 

 

 

 

山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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