帯も帯〆も人のご縁も「結ぶ」って素敵な日本の文化☆映画「君の名は」のテーマも

きもの豆知識

「こんな結び方、できるんですね」「わああ〜 きれい、嬉しい〜!」

 

山本呉服店では着付けはスタッフが全員ができます。お互いに他の人が結んだのを見ながらすべて結び方を変えています。

 

もちろんその方の体型やイメージ、着物や帯にいよっても変えるのは当然ですが。

 

 

「結ぶ」という文化は日本独特のもののようです。

 

帯だけでなく風呂敷、水引、紐やロープでさえ芸術的とも言える「結び」があります。

 

丸い帯〆を「組む」台です。第二さ上がっている玉を交互に動かして丸い帯〆を作ります。帯〆も帯の上に結びます。

 

大ヒットとなった新海監督の映画「君の名は」ではテーマが「結び」でした。

 

組紐(帯〆)がブームとなりました。

 

 

「三葉、四葉、ムスビって知っとるか?」
「土地の氏神さま(宮水神社で祀られている神様)のことをな、古い言葉で産霊(むすび)って呼ぶんやさ。この言葉には、いくつもの深い意味がある」
「糸を繋げることもムスビ、人を繋げることもムスビ、時間が流れることもムスビ、ぜんぶ、同じ言葉を使う。ワシらの作る組紐も、神さまの技、時間の流れそのものを顕しとる」(中略)

「体に入ったもんは、魂とムスビつくで。だから今日のご奉納はな、神さまと人間を繋ぐための大切なしきたりなんやよ」

<「君の名は」より>

 

「君の名は」では組紐が神聖なものとして描かれていました。

 

「結び」は「むす」と「ひ」から成り立っています。

 

「むす」とは「生まれる」の意味があり、語源のひとつとされているのが「苔むす」の「むす」

 

日本の国歌に詠まれている「苔のむすまで」です。

「むすこ」「むすめ」の「むす」も神からの授かりもので、新しくこの世に生を受けた子どもたちのことをさす言葉でだったのです。

 

「結び」の「ひ」は霊力を表す言葉で、目には見えない精霊のはたらきとして、人々が畏敬の念を抱く行為だったのです。

 

 

「糸」を添えた「結」という字は、念願がかなった「吉」の状態を結び守ることを表し、「つなぐ、約束する、固める」といった意味をもつようになったのです。

 

 

外国の方は、長くて平たい帯を体に巻きつけ自由自在に飾り結びをするのを見ると「ジャパニーズマジック」とびっくりされます。

他の文化では考えられない技術です。

さらにそれに「願いが叶う」神聖なものと考えられたなんて素敵ですね。

山本呉服店では買っていただいた着物は「一生着付け無料」です。10回斬られたら10回、帯結びを変えます。

あるお母さまはいつも着付けについて来られて後ろ姿だけ写真を撮っていかれます。

「えーー、前は撮らないんですか?」と聞くと「前は顔は変わらないからいいの。帯結びはその度に違うから記念に撮っておかないとね」ですって。お嬢様は苦笑いでした。

 

ブログの読者登録、こちらからできます。

[ごあいさつ]
皆様にはお元気でお過ごしのことと思います。
私も3月末より長らく京都店を閉め岐阜にこもる生活を余儀なくされていました。
観光地はともかく、四条烏丸周辺は元の賑わいを取り戻していました。正直、ほっとしました。そこで、

京都店を再開し、ご来店のご予約をお待ちしています。

 

お着物のご相談だけでなく、京都(関西)へ行く予定が入ったから寄るよと言ってくださる方も大歓迎です!
相変わらず、岐阜と東京などの出張、仕入先との打ち合わせなどで留守にすることも多いと思いますが、できる限りご予定を合わせて楽しい時間を過ごしたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
                          山本由紀子

 

7月から京都店でも着付け教室を再開します。

ご都合が良い日をお知らせください。

着物まわりの雑学にも詳しくなります。

自分で着物を着られたら嬉しい〜🎵

 

*山兵、京都 着物を自分で着よう「きもの塾」募集!

 

最大限  2名までの個人レッスンです。

 

持ち物  自分で着られるようになったら着たい着物、長襦袢、半幅帯、

着付け用小物(足袋、肌着、衿芯、コーリンベルト、コーリン結び、腰紐1本、伊達締め、前板)

1回目は着物を着る前に着物の特徴や着方の説明などをします。

その時に持ち物を見せていただいてから始めますのでご相談ください。

なぜ?から学ぶ着方教室

       6回 18,000円

ご都合の良い日を打ち合わせて決めまさせていただきますのでお申し込みフォームに書き込んで送信してくださいね。

 

お問合せは こちらから 

 

申し込みはこちらから

 

 

山本由紀子

610,851 views

明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

プロフィール

ピックアップ記事

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。