映画「日々是好日」に見る着物と着方を考える☆お茶席にふさわしい着物ていく着物
「きれいに着てはるわ〜!」映画、日々是好日での着物姿に見惚れていました。
お茶席に着る着物は基本的に白の半襟に無地も着物と決まっています。その中でどのように自分らしく個性を出すかですね。黒木華さんと多部未華子さんがお茶を習い始めて最初の初釜に着た着物は江戸小紋と飛び(柄)の小紋でした。どちらも可愛らしくて良かったですね。
江戸小紋は、小紋の中でも色無地の感覚に近く、細かい模様を型染めしたものです。柄がとても細かいため、遠目には無地に見えます。江戸小紋は質素倹約令が出た時に大名は江戸城登城の際など正式な場所で着る裃(かみしも)に、一見無地に見えるような細かい柄の小紋を入れて、お洒落を競いました。
単色の染めで、どれだけ細かい柄ができるか?どんな柄ができるか?職人も競うように技術を磨いてゆき、様々な柄が生まれました。小紋の中でも裃の文様として発達した柄を江戸小紋といいます。ですから小紋でありながら色無地と同格に扱われます。コーディネート次第でカジュアルにもフォーマルにも着れます。
多部未華子さんが着ていた黄色地の着物は飛び柄の小紋ですがやはり無地場が多く柄も小さいのでお茶会などにも着られます。
同様に黒木華さんの2枚目の着物は、ピンク地に淡い桜の花びらが散らした柄の小紋も無地っぽかったですね。帯もはんなりお嬢様らしい取り合わせで着てはりました。
お茶会のシーンでたくさんの先生方が並ばれたシーンではお茶会にはこんな着物を着ていくんだろうなという見本でもありました。それにしてもキリッときれいに着てはりましたね。
ストーリーを楽しみに見ていてもやはり着物や帯に目がいってしまうのは職業病でしょうか^^
はんなりと素敵な着物や帯を素敵に着てはってそれもこの映画の楽しみでした。
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