相手の方に喜んでいただく極意は「お茶の心」☆横倉先生の京都、粋な旅

由紀子の日々

茶道をこよなく愛していらっしゃる横倉先生をどうしてもお連れしたい場所がありました。

弘道館」です。

もっとも京都らしさを味わえて、他の観光地のようにガチャガチャせずゆっくりできます。手入れが行き届いたお庭は気持ちまで洗われるようで澄み切った気持ちになれます。老舗和菓子屋さん「老松」の太田さんが取り仕切っていらっしゃるので、その時期に合わせたその日出来立てのお菓子が抹茶とともに味わえます。貸切の講座やお茶会なども行われているのでそういた日は入れません。前もって弘道館へいつもお手伝いに行っていらっしゃるごとうゆうこさんに空いているかどうか聞いておいてもらいました。

 

御所のすぐそばとはいえ、周りをマンションに囲まれた場所に弘道館はあります。

入り口に立った時、「ほーー、これはいいですね~」と思わず横倉先生が言われました。

その一言でお連れしてよかったと思いました。

 

昨日はお月見のお茶会が開かれていたので設えもお月見仕様になっていました。

弘道館にはお茶室が2つありますが、広い方には先約があったので小さい方のお茶室に通していただけました。茶室から見るお庭は緑の木漏れ日がとても素敵で、思わず深呼吸をしたくなる風景です。

お茶人さんである横倉先生はまず床を拝見されてびっくり!

 

床の間を見てびっくり!!!

 

普通ならお月見にふさわしいお道具などを飾るのに ナント、お茶碗に食品サンプルの生卵!確かに「月見」です(笑)

太田さんらしい遊び心に溢れていました。

 

お菓子はユキウサギを模った薯蕷饅頭、中を割るとピンク色の餡でした。

お茶碗はウサギのオーケストラです。

 

お茶って、本当は堅苦しいだけのものではないんですよね。思わず ふ ふ ふと笑顔になれる演出で客をもてなす心で美味しいお茶を愉しめばいいんですね。

 

 

鯉の滝登りのちゃがまです。先生は細かい灰の美しさに感動していらっしゃいました。

 

広間の方も拝見させていただきました。横倉先生は灰の美しさにいたく感心されていました。お釜には鯉の滝登り、お釜の正面には滝がありました。こういう発見って楽しいんですよねー!

 

侘び寂びと大切にするお茶とゴールドは違和感があるようで「金でデザインされた風炉って珍しいですね、」と言うと

「秀吉が金の茶室を作ったのは茶室を明るくするためで、利休の依頼で作ったものなんだよ。秀吉くらいしか実現できなかったから」なるほど!!

 

 

帰りにはもう一度お庭へ出て歩いてみました。本当に良い時間が流れていました。

 

 

一般に茶道は堅苦しくて形ばかり重んじるように見えますが、お茶は愉しく飲めばいいと言われます。もともと武士たちのコミュニケーションツールとして発達したのですから。

そして形や動作もちゃんと訳があって全てが実に合理的にできています。

 

一番はお迎えする方によってカスタマイズすることです。茶室や庭を綺麗に整えることはもちろんですが、その方の人となりに合わせて軸やお茶碗やお菓子を用意したり、こんなことをしたら喜んでくださるに違いないと仮説を立てたり、思いを巡らします。

 

お客さまは自分をお迎えしてくださるに際しての心使いを感じて喜ばれるのでしょうね。

 

私も学生時代にほんの少しお茶を習っていましたが、このような深いところには行き着いていませんでした。

無駄がなく綺麗な所作を見にくけるために、「おもてなし」の心を学ぶために、改めてお茶を習いたくなりました。

 

御所の側へ出て烏丸通りでタクシーを拾おうと思いましたが、風が爽やかでとても気持ちよくて弘道館の余韻に浸りながら少し歩きました。

 

つづく

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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