イベントをやるきっかけとなった出来事、その時考えたこと☆ジタバタ京都、1年半 6
「ここはどう考えても店っていう感じじゃないな」山本呉服店の京都店ではあるものの京町屋は「店」というイメージとはかけ離れていました。
「店」の語源は、「見世棚(みせだな)」に由来し商品を陳列する棚のことだそうです。台を高くして「見せる」ことから「見世」となり、室町期に、「店」の字が当てられるようになりました。最初は見世棚を外につき出して商品を並べていたのが,戦国期には店の内部に変わったそうです。
着物をどんどん並べて売るという商いは無理だと思っていましたし、ここでそのようなことをするつもりもありませんでした。
むしろ京都らしさを味わっていただきながら人が集まる場を作ろうと思いました。
来ていただくには「きっかけ」が必要です。「来るべき理由」「来たくなる動機付け」です。
漠然といつでもどうぞと言っても来ていただく方にしてみれば却って難しいでしょう。
「目的を絞る」ためにイベントをすることにしました。
町屋のリフォームが終わって少し落ち着いた頃、回覧板が回ってきてすぐ近くの廃校になった明倫小学校でペテロフピアノの演奏会があると書いてありました。明倫小学校は明治の初期に建てられたスペイン様式を残す素敵な建物で京都市の文化財になっています。ペテロフピアノというものがどのようなものかは知りませんでしたが、「中村大三郎」画伯の屏風絵「ピアノ」は見覚えがあったので興味が湧きました。
演奏者は近くの堀川高校、あのバイオリン奏者の葉加瀬太郎さんの出身校でもあります。中京の耳の肥えた人たちが主催されているのできっと間違いないと思いました。
でも開催まで1週間しかありません。ネットで募集しても来ていただける方があるとは思えませんでした。それでも自分が行きたい、誰もなくても一人でも行くつもりでしたのでブログを書いてみました。そしたら、なんと一人来てくださったのです!すごく感激しました。
当日は夕方から大雨でしたが、2階の講堂は満席でした。
ペテロフピアノはチェコのメーカーでオーストリア王朝の御用達ということでテンションも上がりました。想像していたより小ぶりのピアノでしたが、どこか懐かしい音色が温もりを感じさせました。音色に合わせた選曲も良くてとてもいい時間でした。
その時はこんな感じでした。
着物でピアノコンサート☆明倫小学校のペテロフピアノの響きに素敵な時間が過せました。
京都の催し案内を検索しても出てこないようなイベントをご案内できるのは地元に住んでいるからこその特典です。
一般には知られないイベントなども積極的に発信しようと思いました。その基準は「自分が面白いと思うこと」極めて自己中です!
岐阜でもイベントは月1回は必ずやっていましたが、それは買っていただいた着物を着ていただくための場づくり、
京都でのイベントは来ていただく理由、動機付けで意味が違います。
たった一人の参加者でしたが、私にとってはとても大きな出来事でした。
イベントをきっかけに来てくださる方があるのが嬉しくて、それから時々イベントをすることにしました。
つづく
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0から1にするには諦めず、可能性を考えて行動するしかない。
山兵、京都さろんで
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