着物は戦略的パートナー☆「あとむすアワード」金賞受賞おめでとう!
ミラノオリンピック、毎日、沢山の感動を有難う ワクワクして見ています。
モーグルの堀島選手やスノーボードで金メダルを取った村瀬心椛(ここも)選手は岐阜のお店のすぐ近く、超地元の人たちです。オリンピックがグッと身近に感じられ、嬉しくなっちゃいます。
競技が始まる前から「金メダル取ってきまーす」って宣言して、実際に取っちゃえる選手たちを見ると、勇気あるな~って思います。
でもね、実は私たちもそれをやったんです! ( 私たち? )
先日「あとむすアワード」の最終審査に東京へ行ってきました。「あとむす」とはアトトリ娘の略で、自分の家の家業や会社を継いだ女性経営者のことです。
友人の西美津江さん(みっちゃん)が「あとむすアワード」の最終の5人に残りました。彼女は甲府にあるジュエリー加工会社「ジェムス」のあとむすです。
そのプレゼンに着物を着たいということで、着付けに行きました。あれは着付けに行ったんじゃないな、応援?いやいや、身内感覚、自分も当事者のつもりでした。
最終まで残ったとメッセージが届いた時、
「金賞取りに行くよ」と言ったら「やるからには、もちろんですよ」みっちゃんの力強い言葉が返ってきました。
「最終プレゼンには着物を着たい」「ジェムスと同じ、最高峰の技術で作られた着物でプレゼンしたい」と言われて私も激しく共感しました。
もうその時点でみっちゃんがあの着物を着て、金賞を取って表彰されている姿、終わって祝賀会をやっている場面がしっかりと見えていました。もうこれは間違いなく金賞!と信じ込んでいました。

金賞をもらって花束をもらっている景色は最初から描いていました。
実際、社長就任からまだ1年も経っていないのに、彼女のやった事はほんとに素晴らしかったです。財務を見直し、工場をスッキリ整理し、職人さん達と一緒に考え運営する体制を整えました。山梨県立のジュエリー専門学校と連携して、デザインコンペを開催、甲府の街を盛り上げようとジュリーウイークには工房見学を開催したり、マルシェをやったり、彼女の目線で良いと思うこと、ワクワクすること、楽しいことをいっぱいやってきました。
皇室の御用も承るほどの素晴らしい職人だったお父さんのやり方とは全く違った視点で、彼女らしいジェムスを作っていったのです。
伝統産業に新しい風を吹き込んだ彼女がやっていることを考えれば、受賞は当然のことだったかもしれないです。
ですが、プレゼンには内容だけでなく訴えるエネルギーが必要です。
彼女は背中を押してくれるツール、道具として着物を選んだのです。
彼女が「ここぞという時」「勝負の時」に着る着物は 絞り専門のメーカー「藤娘きぬたや」の一目絞りの着物です。一目絞りとは絞りで線を表現するときに使う手法で、生地を小さく摘んで糸で2、3回巻き、それを次々と繰り返していく、とてつもなく手間のかかる絞りです。同じ手法で作られた藤娘きぬたやの先代社長がデザインした振袖は、ニューヨークのメトロポリタン美術館に収蔵されています。それほど職人さんの技術と思いが詰まった着物なのです。
晴れ姿のみっちゃんのプレゼンは大成功でした。私も誇らしかったなぁ~~
記念写真やメディアの取材にも、
とっても素敵に輝いていました。
目立っていました。
素晴らしい存在感がありました。
私のインスタに写真が載せてありますので、着物1890(1890というのは山本呉服店が呉服専業、創業した年です)で見てください。

「藤娘きぬたや」の一目絞りはお袖を長くして
それともう一つ写真で見ていただきたいのは、お袖を一般的な袖丈50センチくらいよりも長いことです。
それにより、豪華さがアップし、優雅な雰囲気になります。
勝負着物やパーティー仕様の着物は 他の着物と袖丈に揃えない方が良いのではないかと思うのです。
京都でも格式ある料亭の女将さんが大切なお客様を迎えられる時は無地っぽい着物でもお袖は少し長めにしていらっしゃる方があります。確かに長襦袢はもう一枚必要になりますが、長襦袢を共有する効率重視で短く切ってしまう方が、むしろもったいないです。着物って効率とは真逆の時間や空気感に身を置くことではないかと思うのです。
自分の個性を表現したい時、勇気を奮い立たせたい時に背中を押してくれるもの、着物ってそんな役割があるんじゃないかなと思っています。
それを証明してくれたうれしい日でした。
着物を着ると目立つ、視線がついてくるとよく言われます。
それをうまく利用して、個性を際立たせる!
男性も、女性も勝負服として着物を着るのもいいと思いませんか?
ポッドキャストでもお話ししています。
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