「男性の着物いくらくらい?」初心者用、着物の選び方とオススメ着物

お見立て

最近、男性のお客様が遠くから来店して頂けます。

昨日も愛知県から来てくださいました。

「どこの呉服屋さんへ行っても着物が見れないんですよ」

ネットであちこち探して行ってみたけど、着物が置いてなくて見ることも触れることもできなかったそうです。

 

 

ほとんどの呉服屋さんは、平生は着物そのものが置いてない店が多いです。

注文があったときに問屋さんから取り寄せるか、年に何回かの展示会に借りてくる「委託」と言うやり方だからです。

当然、そのほかの日には着物は置いてないですし、買う前提でないと取り寄せることもしません。

 

当店はいつ来ていただいても取り揃えています。

 

年間を通して作っていらっしゃる職人さんやメーカーさんから買取で仕入れています。

仕入れたらその月末には全て現金で支払うので、とてもお値打ちにしてくださいます。

その分お客さまにも品質の良いものがお値打ちに提供できるのです。

お客様も欲しい時が見たい時、手に取って見てみたいですよね。

 

 

 

来店されたお客様が開口一番言われたことは

「着物はどんなものがあるのか?」

「だいたいいくらくらいするのか?」でした。

 

 

いつも着物を見ていない方にとっては、着物の値段って分かりませんものね。

そこで着物の選び方です。

 

 

「着物ならなんでもいい」「値段が安い方でいいや」はやめた方がいいです。

着ているうちに必ず違いがわかって来ると、嫌になります。

 

いいものが欲しくなって、買い替えたらもう前のは着ないです。

 

 

「ネットではもう買わない」その方が言われました。

安いからと言って次々買ったけど、結局、サイズが合わなくて放ってあるそうです。

これからはちゃんと相談に乗ってくれるところで買うと決められたそうです。

 

 

男性の着物初心者にオススメなのは、ポリエステルの着物です。

取り扱いが簡単で、汚しても洗えるからです。

 

 

ただ、合繊にもいろいろあります。

何千円のペラペラの薄い生地からポリエステルの最高品までいろいろです。

良いものは絹に近い風合いがあります。

 

 

ポリエステルの着物は仕立て上がりのプレタが多くて、SML人っています。

女性の着物は「おはしょり」で長さが調節できますが、男性の着物は「ついたけ」(旅館の浴衣のように前を合わせるだけ)なので長さは要注意です。

また、誰でも着られるように身幅がとても広くしてあるので、初心者にはとても着難いです。

「身長の表示があっているから大丈夫」と安心しないでください。

買うときには、着る時と同じようにしっかり試着することが大切です。

 

 

 

当店では生地はプレタよりクオリティの高いものを、着る方のジャストサイズでオーダーでお仕立てしています。

 

圧倒的に着やすい着物が出来上がります。

 

 

 

男性は浴衣以外は着物の上に羽織を着るのが一般的です。

 

 

以前は「アンサンブル」と言って、着物と羽織が全く同じもので作るのが流行でしたが、今では着物と羽織の組み合わせを変えてオシャレに個性的に着るのが主流です。

 

ところで、着物のだいたいの目安は、ポリエステルの単(ひとえ:裏をつけない仕立て)で着物と羽織、襦袢、帯、羽織紐など一式お仕立て上がりで15万ほどです。裏をつけると25万ほどになります。

絹100%でも産地によっても違いますが、山形県米沢市のもので50〜60万、京都の西陣産で80〜100万が目安です。

もちろん一品一品選んでいただいてお似合いのコーディネートをしていくので、それ以上でも以下でもご予算に合わせてご相談に乗らせていただきます。

 

どうです?

よろしかったらご相談だけでもいかがでしょう。

 

 

品格の教科書」は全国の書店さん、

またはアマゾンで手に入ります。

 

 

 

 

 

山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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