懐紙って何?どんな時に使う?
懐紙(かいし)は今では茶道でしか使われなくなってしまいましたが、着物の胸元、懐(ふところ)にいつも携帯して色々なことに使いました。
ティッシュ、ハンカチ、封筒、コースター、敷き紙、一筆箋、メモ用紙、、、
拭いたり、敷いたり、包んだり、メモ用紙や一筆箋にしたり、、、
[拭き取る]
こぼしたものを拭き取る、きれいにする。
口を拭いたり、鼻を噛んだりする。
基本的に懐紙はその場で捨てるものではなく、持ち帰ります。
明治生まれの祖父母は、鼻を噛んでも口を拭いた後もそれを左の袖の中に収めていました。今ならちょっと考えられないかもしれませんが、乾くとまたそれを使っていました。さすがに私は再度使うことはありませんが(笑)ティッシュを次々と使い捨てする気になれないのは、幼い頃そんなところを見ていたからかも知れません。
[敷く]
4つ折りにしてコースターの代わりに使う。
お菓子の下に敷く。
お菓子の下に敷くときは少しずらして二つに折ります。気をつけるべきはずらし方で吉凶あることです。折り目を開いたときに右肩上がりになるのが吉(一般的にこちらを使用)お葬式や法事の時の紙は右下がりに居るものです。悲しい時にはいつもと違ったことをしてもう二度とないように祈るのです。
[包む]
ポチ袋の用意がない時は懐紙でたたみます。
お札を差し上げる時でもこんなふうに包むと素敵ですね。
箸包みや爪楊枝入れ、手紙などに忍ばせる文香も作れます。
メモ用紙に使ったり、可愛い柄で一筆箋にするのもありですね。
講座の後に私が大好きな和紙屋さんへ行きました。
きゃー、可愛い〜〜♡
最近はとっても可愛らしい懐紙が売られているので、季節によって変えたり、その日のテーマによって、歳時期に合わせて変えるのもいいですね。
日本の良いものを引き継いで行きたいものです。このような講座も開催しています。興味がある方はお問い合わせください。
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