可愛い「害獣」と「害虫」
旅行
「えっ、見て見て 鹿がいるよ」ホテルの部屋へ入って窓から外を見たら、鹿がお食事中でした。
夏休みをとって、北海道の道東、阿寒湖の近くのホテルに泊まりました。
身近に野生の鹿が草を食べる様を見られてワクワクしました。
短い尻尾を振りながら夢中で草を食べる鹿、背中に斑点がある鹿もいます。
親のそばへ寄り添う子鹿、川の水を飲む様、食べ終わって川を渡って帰っていく家族?、可愛くて見飽きません。
部屋の入り口のあまり見えないところに「虫さんセット」と書いた箱を見つけました。
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以前に、ある高級ホテルの支配人さんにお聞きした話を思い出しました。
「部屋に虫がいるなんて、このホテルはお掃除をしているの」とクレームが入り虫を駆除して戻ったのですが、もう1匹虫が居てそのお客様は大変怒ってキャンセルして帰ってしまわれたそうです。
自然を楽しみに行くという事は、そこの住人である虫さんも含めておおらかに楽しむことではないでしょうか。
「虫さんセット」のネーミングにも暖かさを感じました。
「駆除する」という冷たさを避けたネーミングだと思いました。
部屋に入ってしまった虫さんがお嫌いでしたらコチラをお使いくださいという意味でしょう。
可愛いと思って見ていた鹿たちも農作物を荒らしたり、木を食べて枯らしてしまったりすれば「害獣」でしょう。
「害虫」「害獣」どちらも人間の都合でしか見ていないのですね。
手付かずの素晴らし自然の真っ只中で、木も、虫も、動物も、人間さえも命あるもの全てが平等に一員なのだなあと思いました。
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